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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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過去ログいよいよ始まる鋸祭   [ アメリカ決戦2004 より]     

サンタクルーズの町の功労者TOMじいさんの銅像が道端に建っている。
ごく自然にのこぎりを膝に挟んでなにかを奏でている。
不思議と自然な風景。
商店街で買い物を楽しむ人々が通り過ぎてゆく。
いつもは静かなこの通りも今日はにぎやかだ。
銅像の前に何処から持ってきたのかたくさんの椅子が設置され、のこぎりやギター、バンジョー、ヴァイオリンにフィドルという楽器を手にした人々が腰掛けてのんびりと寛いでいる。
のこぎりフェスティバル前夜祭の始まりだ。

IMSA(International Musical Saw Association )の垂れ幕が、さりげなく向かいの書店に掛けられていて、その前にひときわ背の高い銀髪男性の姿が。
IMSA現会長のモーガン氏だ。
何を言っているのかさっぱりわからないが、どうやら君たちも一緒にセッションしないかと誘ってくれているようだ。
わーい。
ヴィデオの撮影は男性陣にまかせて筆者とまいどちゃんはそそくさと椅子へ。
日差しが眩しく目をうまく開けていられない。
それでもなんとか目をこらすと
をを!
前IMSA会長チャーリーブラックロック氏が
世界一流のSOWプレイヤー、デヴィットワイズ氏が
目の前に。
きゃああああ!
テンションはいきなり急上昇である。

筆者も鼻息荒くのこぎりをケースから取り出し、いざ合奏へ。
・・・・ところが知らない曲ばっかり演奏するのだな皆。
アメリカ人だから誰でも知っている曲をやっているのかなと思ったがそんなこと関係なしらしい。
誰かが
「****弾きます~」
と言って、勝手に演奏していてもし自分も知っていたら適当に混ざってもいいよ~、てなぐあいの、まことにユルイセッションである。
ええのか?
なんとものこぎりらしい。

そのうち、日本人が大量にやってきたことに気がついた誰かが「荒城の月」の伴奏を弾き始めた。
これは参加しなくては。
1コーラス目はマレットで叩いてホット師匠に敬意を払い、2コーラス以降はみなのように弓で奏でる。
燦燦と降り注ぐ太陽の下、妙にご陽気な「荒城の月」が街中に流れる。
滝廉太郎もまさか自分のこの曲がこんな使われ方をするとは思ってもいなかっただろう。
調子にのって「さくらさくら」「きらきら星」とベタなナンバーを続ける。
アメリカのプレイヤーも参加して盛り上がる。

日本の男性陣も撮影に飽きたのか我慢が出来なくなったのか、のこぎりを構えて乱入してきた。
実にいい感じ。
買い物帰りの地元の人たちに手を振りながら時間がゆったり流れて行くのを筆者は感じていた。

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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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