忍者ブログ
のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
[21] [20] [19] [18] [17] [16] [15] [14] [13] [12] [11]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

過去ログあれこれあります、ノコ奏法   [ アメリカ決戦2004 より]     

さて、アメリカ2日目は皆で水族館に遠足にいったのだがここでは割愛。
おっちゃん壱号の先導で車二台で出かけたのだが、壱号さんたら思い切りのいい方向音痴なので付いていく我々は大変な目に遭ったことだけは書いておく。
素人の私でさえ「一方通行逆走」とか「右ウインカーを光らせて左に曲がる」のはどうかと思うぞ。


で、3日目。
フェスティバル前夜祭。
流石に今日は練習しなきゃまずいので、モーテル近くの公園で朝練習に全員で繰り出すこととなった。
公園はほどほどの広さで清潔でいい感じ。
ベンチや東屋へそれぞれ散って練習開始。
とはいうものの、まだ頭も体も寝ぼけているのか楽器を奏でるもではいかず、とりあえず鳴らしてます状態で明日のフェスティバルがちと不安。

たらすなさんは親指故障中でテーピングぐるぐるだし
ナンデモさんはテルミンが気がかりで仕方がないし
R2さんは主旋律やハモリの練習ができひんようと涙目
まいどちゃんと筆者は二人のリズムのコンビネーションが合わずため息ばかり。

草々にレッスンに飽きてしまった東京おっちゃん三人組は、カメラやヴィデオでお互いに撮影をはじめるしまつ。

ゆるい。
これこそノコ音者。

おっちゃん参号が、比較的真面目に練習している雀さんのスチール製弓に着目、さっそく練習の邪魔・・・じゃなかったヴィデオインタヴューにやってきた。

東京組はヴァイオリンの弓や「ソーヤー谷村モデル」弓を使用。
演奏する時も弓に松脂を塗ってから、弾く直前に水で湿らせたスポンジでサッと毛の部分を撫でるというソーヤー谷村式奏法を忠実に守っている。
何故水で湿らせるのかというと、こうするとノコと弓の摩擦音が少なくなって綺麗な音色が引き立つかららしい。
ただこれ、室内ならともかく今回のような野外で、しかも夏場ということになると、あまり役に立っていなさそうである。
ヘタすると一曲弾いている途中で弓が乾いちゃって大変めんどくさいことになりかねない。
明日の大会はどうするんでしょうね。

おっと、こんどは参号さん、筆者の方にやってきたぞ。

「こんどは大阪のみなさんです、おや?これは変わったものでのこぎりを叩いていますね」

ナレーション付きである。

「マレットですよ、これで叩くんです」

筆者も親切に解説にまわる。
どうも東京組は『叩く』奏法はご存知ないらしい。
横山ホットブラザースの名ギャグ
♪お~ま~へ~は~あ~ほ~か~?
を実演してもキョトンとしている。
ちなみにこの参号さんは定年退職後、玉すだれの芸でボランティア公演をまめにしている芸達者さんなのだが、しらないんですか、マジで???
関西人には信じられないリアクションである。

弓を自作するというのもかなり珍しがられた。
大阪組の女子(笑)三人が習い始めた時に手にいれたノコはミュッセル&ウエストファル社26インチセットで、付属の弓はヒッコリーの板(幅2センチ長さ60センチ程度)に釣りテグスを張ったもので、糸が痛んだら自分で取替える様式になっている。
これを基本として持ち手素材の改良やら糸の張り方の工夫を自然にマスターしていたので「弓は自分で作れてこそ一人前」と筆者達は信じていたのでそんなに不思議がられると意外な感じがする。

雀さんも自分で作る派だ。
流石に鉄板は自分で切れないのでお店の人に図案をわたして切ってもらったそうだが。(めちゃくちゃ嫌がられたらしい。だろうなあ)

このときの筆者の弓は、ホームセンターで1メートル140円で買ったコードカバーをキッチン鋏で適当にぶった切ったものに、糸を引っ掛ける切れ目を二箇所入れ、2号サイズの釣り糸(しかも色は蛍光ピンク!)を120本ほど束ねて掛けただけ。
なめているのか世界大会。
でもこれ、けっこういい音するのだな、不思議なことに。
まいどちゃんのは持ち手も短い小回りが効くタイプ。
R2さんは糸の並びも美しい芸術品のような自作品。
たらすなさん、ナンデモさんはノコの種類もサイズも違って弓もヴァイオリンの物を転用。

ちょっとノコ者が集まっただけでこの違い。
なかなか奥が深いものである。

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



最新記事
じぐざぐ郵便箱