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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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暗い舞台にサキタさん登場。
のこの歯先をつかんで椅子に腰掛けます。
弓は構えません。

ど ど どん!
ど ど どん!

のこの柄を床に打ち付けてリズムをとります。

出た!
のこぎりオーケストラ人気ナンバー「SAW ROCK」一人ぼっちヴァージョン。
予め打ち込んである伴奏音に上手にシフトして次々と違う演奏法を披露していきます。

針金で歯を擦ってギロのように

ジャッ! ジャ!

と激しく。

マレットで

こん♪
ぴゅい♪
ぼにょ♪

と可愛い音。

弓をつかって

ふぃおろろろろーん♪

と不思議なメロデイ。

そして。
嬉しそうに持ち替えた和のこを

ぱっひょよよーん!

と叩き踊るサキタさん。

怪しい。
怪しすぎます。

そしてサキタさんが踊り狂う舞台の背景スクリーンには、なんともいえないサイケでお洒落な映像がぐるぐるぐるぐ映し出されています。
のこ歯が幾何学的なデザインになって色々なパターンでうごめいています。
綺麗だなあ。

あ、またのこぎりを持ち替えた。
柄を顎で固定してヴァイオリンのように構えています。
必殺技ヴァイオリン奏法。
かっこいい!
観客が口をぽかんと開けて見とれています。

おやおや。
最前列のちびっこ、目茶苦茶ノリノリですよ。
サキタさんの真似をして体をゆらしたりお尻を振ったり手を叩いたり。

曲も佳境にはいって宇宙音が飛び交っています。

ど ど どん!

ぴ、た。

 

思う存分暴れまわってから何事も無かったかのように舞台は静寂を取り戻しました。

 

第二部スタート!



 魅惑ののこぎりその4   [ ライヴレポート ]    
「百貨店の屋上やな、まるで(笑)」とお客さんを舞台に上げての体験コーナー。
すっとぼけたトークに会場は大笑い。
初めてのこに触った子供も大人もとっても嬉しそう。


『エンターテイナー』では弓とマレットを使い分けてユニークな演奏を。
『みつばちの親子』(作:小松さん)ではほのぼの世界を。
『スカラムーチョ』ではピアソラも顔色失う熱演を。

さまざまな演奏方法で観客を飽きさせません。

つづいて「初挑戦なんですけど・・・・」と演奏を始めたのは『見上げてごらん夜の星を』
なんと、な、なんと弾き語り!
難しいんですよ、これ。
それもメロとユニゾンではなく綺麗にハモっています。
その歌声は、決して上手いとはいえないのですが、なんとも味のある、とても暖かい、聞いていて気持ちのよいもので・・・・・。

ああ、癒される・・・・・・。


ぼーっと聞きほれてしまいました。


ラスト曲は小松さん作曲のせつないナンバー「花一輪」。

感極まった表情のサキタさんは大切そうにこの曲を弾き終わると、観客席にふかぶかと頭を垂れて感謝の気持ちを伝えていました。

 

 


これで おわりじゃないよね?

鳴り止まないアンコールにこたえて三度登場サキタさん。

あ、あれ?
もしかして泣いてはる・・・・・?


アンコールは昨年アメリカでの世界大会で披露した『チャルダーシュ』
ううん。
何度聞いてもすごい演奏です。
件のヴァイオリン奏法もはさんでの大熱演。
ヴラーヴォ!


感極まっているのでしょう言葉少なに、ぽつりぽつりと、明らかに演奏開始時と違うテンションで客席に語りかけます。

「この日この時この瞬間のために作った曲です『光の差すほうへ』」

そのメロデイは美しく祈りにも似て。
いいえ、祈りそのものでしょう。

この曲を聴いた人それぞれに様々な想いを胸に懐いてコンサートは終了しました。

「また。いつか。きっと。」
こんなに心温かく優しい気持ちになれるコンサートをひらいてくれるでしょう。


素敵な演奏をプレゼントしてくれたサキタさん、小松さん、そして陰で支えて頑張ったスタッフのみなさん。

ほんとうに ほんとうに ありがとう。
そしてお疲れ様でした。

 


おしまい

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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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