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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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過去ログ ボーナス ステージ    [ アメリカ決戦2004より ]    
♪さーんふらんしすこの
♪ちゃーいなたうん~
「の、飲茶!」

♪さーんふらんしすこの
♪ちゃーいなたうん~
「の、飲茶!」

♪さーんふら

「やかましいわっ!」


叱られてしまいました。


「らく乃ちゃん、そのギャグ、おっちゃん三人組もずっと言ってましたよ止めようよ」
雀さんにまで言われてしまいました。
反省。

本日はアメリカ最終日。
サンフランシスコ市内観光へ若い者だけで出発いたします。

「その前に空港寄ってくれい~~~」
とHAJIさん。
迷子になっていたノコギリがやっと届いたらしい。

終わっちゃったじゃん、コンテスト(苦笑)


空港で涙、ナミダのご対面。
ケースを抱きしめ、腰が抜けたかのようにロビーにへたり込むHAJIさん。
・・・・・を撮影しまくる筆者とまいどちゃん。
なにやってんだか。


「ん、じゃ、ま、出発しましょか~」

「おー!」

まいどおなじみミニバンで。

運転手はたらすなさん♪
ナビはナンデモさん♪
あーとのHAJIさんR2さんまいどちゃん雀さん筆者はお客♪

「歌わんでええーの!やかましわっ!」

車を置いて、地下鉄に乗って。
途中迷ったりもしたけれどなんとかチャイナタウン方面へ。

「ををををををを」

「きたきたきたああああああ」

中国迷(チャイナマニア)のR2と筆者のボルテージがぐんぐん上昇してゆく。

「お昼は何食べよか!」

「スーラータン(スープ)!水餃子!」

「うお、怪しい店発見」

「隊長、あそこに99¢ショップが」

「写真撮っとけ写真」

「あ、あのビルギザギザでのこぎりみたい」

「撮れ撮れ」

「坂道だー坂道ダー」

「海のあっちにうっすら見えてるのアルカトラズ島やって」

「え、海みえるの」

「ホンマや!」

すっかりおのぼりさんである。
そこへ、中華レストランの客引きオバちゃんがやってきて
「オイシー ヤスイー」
と我々に押し付けてきた。

「えー?料理おいしいのかなあ?」
と、オバちゃんに引きずっていかれそうになっているHAJIさん。

「だめだめだめ!ボラレますよ!」
慌ててR2さんが救助に向かう。
得意の中国語をまくし立ててオバちゃんを撃退。
頼もしいったらありゃしない。

「おいしいものなら・・・あっち方面にあるとみた!」

妖怪アンテナならぬ中国迷アンテナ立てまくりの筆者とR2さんは初めて来た町とは思えないほどの確信をもってずんずん突き進む。

「ここ、よさそう」

こじんまりした食堂を発見。
おもてのメニューをふむふむと検分してみると、当店は肉を使っていません。

「ベジタリアンむけらしいで」

「へー、肉の変わりに豆腐や湯葉使ってるんか」

「どうする?」

「はらへったあ~」

「値段も手ごろやね」

「はらへった~~」

「入る?」

「はらへった~~~」

「外野がうるさい、ここにしよ。おーいみんなーご飯中華にするねー」

「わーい」

この人数で大丈夫かと思ったが、昼食時のピークは過ぎていたので、さほど待たずに席をつくってもらえた。
店の一番奥、商売の神様がでででーんと鎮座ましましているその前。

「うわあ。これ、上座誰座るん?」

「派手やなー」

「そりゃコンテスト優勝者」

「俺嫌や、特別賞行け」

「えーなんでー」

「はいはい、お店の人がオーダー取れなくて困ってるからチャッチャと席に着く!」

「R2さんお母さんみたいや」

「やかまし!」

マーボー豆腐、炒め物、焼きそば、焼き飯、スープに水餃子。
中華の精進料理は初めて食べるが中々おいしい。
上手に肉風に仕上がっている。
店内をよくみると新聞や雑誌の切り抜き記事があちこちに貼ってある。
この店の紹介だ。
有名な店らしい。

「んまい、んまい」

全員であっという間に平らげてしまう。

料金もさほど高くなく、皆満足。


楽器や散策ツアーへとでかける元気が出たのでした。

 

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 過去ログさよなら さよなら   [ アメリカ決戦2004 より]   
 
メインステージでのイヴェントも全て終り。
お日様もゆっくりと沈んでゆく。
名残惜しいけれど、そろそろ帰らなくては。

日本にいた時はそんなこと考えもしなかったけれど、何かアメリカのプレイヤーに贈り物がしたい気持ちがする。
それは他のメンバーも同じらしい。
誰が先ということはなしに、自分が気に入った人、世話になった人、友達になった人へ今まで羽織っていた半被を脱いでサッカー選手のようにエール交換をおこなっている。

鼻の上に何でも乗っけちゃうトーマス。
楽しいパフォーマーのガイ。
かわいらしいチャーリーブラックロック御大。
名前忘れちゃったけれどPA関係でお世話になったお兄さん。

私は誰にあげようか。

最年少(?)参加者のキャロライン嬢のところへ筆者はぽてぽて歩いて行った。
オッサンだらけでむさ苦しい(笑)この大会に華を添えてくれた可憐な音大生。
左手に紫色の無骨なミトンをしっかり嵌めてのこぎりを構える勇ましさと、うらはらな儚げなルックスがカメラオヤヂの餌食になっていたけれど。
演奏はしっかりしていたのに何も賞貰えなかったなんてちょっと寂しくないかな?

「コンチハ アナタノ エンソウ ウツクシイ。
マタ コンテスト デ アイマショ。
プレゼント アゲル アナタニ。」

知っている単語を並べただけの拙い英語がどれだけ通じたのかはわからないけれど、すっかり埃っぽくなってしまった半被を差し出すと、彼女はとても、とても嬉しそうに受け取って筆者にぎゅーっと抱きついてくれた。
思いがけないHAGにくらくらしながら、早速袖を通すキャロラインにまた語りかける。

「オンガク ノコギリ タノシイ シアワセ」

「アリガト」

本当にアメリカに来てよかったよ。
嬉しいよ。
楽しかったよ。

でも もう 帰らなくっちゃ。
帰りたくないよう。

ぐずぐずと名残を惜しむ気持ちが通じたのか。
ホテルへ向かう車の窓には、いつまでも沈まない夕日が
目を開けていられないほど強く光を差込つづけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
すっかり慣れたモーテル暮らしから一転して、その日はサンフランシスコの豪華(?)ホテルへ。
すっかり夜は更けていたけれど、バーで打ち上げをしましょうかね。
なにしろ今回のツアーで日本人が三人も受賞しちゃったんだから。
めでたい、めでたい。


おーい、ウエートレスさん、ビールくださーい。

「ビールのむ人何人かな?」

幹事のおっちゃん壱号さんがカウントをとる。

「はーい はいはい」
と筆者。

「俺もはーい」
と手を挙げるコンテスト優勝者。

そして怪訝な顔するウエイトレスのおねーさん。

曰く。
「カレハ 21サイ イジョウ デ アルカ?
ビール ハ ノンデ イイノカ?」

と真顔で他の面々に問いかけてきた。


・・・・・・・。
うわははははははははははは。

すまぬ、笑ってごめん。
でも、でも、でも・・・・・・・。

ぶはっ。

 

 

その後無事ビールをゲットしたHAJIさんは・・・・・・物凄く微妙な笑顔を張り付かせたままでありましたとさ。


過去ログ モーガン流ノコレッスン   [ アメリカ決戦2004 より]    

メインステージに程近い休憩コーナーで、モーガン会長がのこぎり体験レッスンをしてくてるというのでR2さん、まいどちゃん、筆者の三人はノコを提げて覗きに行ってみた。
ベンチには老若男女がのこぎりと弓を貸してもらって、おもいおもいのスタイルで演奏に挑戦している。
マレットは使わないようだ。
いきなり弓を持たされている。
初心者は難しいんだけれどなあ。
案の定阿鼻叫喚なステキ音色が広場に溢れている。
屋外でよかった、これが室内だったらもっと騒がしかったなコレ。
でもいきなり音がだせるならたいしたものだと思う。
筆者の始めの頃はスカーっとスカシッ屁みたいだったよなあ(遠い目)

おや?持ち方が違うの?
モーガン氏から我々に指導が入った。

まず立って(普通はイスに座る)
足先を90度に開いて
膝のグリグリした所でノコのハンドルを固定
このときノコの刃は自分に向けておくこと
左手の人差し指と中指の間でノコの先を挟んでひねり
(アイタタタタタタ、指が切れそう)
右手で弓を構えてノコのツルッとした背を擦る
このとき背筋は真直ぐね

・・・・・難しいぞ、オイ!
指痛いし、背中つりそうだし。
膝が、膝が・・・・。
転ぶ転ぶううううう。

このスタイルが美しい演奏フォームらしい。
モーガン氏は背が高すぎるため椅子に座ると椅子が体に合わなくてうまくのこぎりを膝に挟めないからこの奏法を編み出した、らしい、おそらく。

平均的日本人より寸足らずの筆者には拷問に近い。

後日日本に戻ってから28インチのノコで試してみたら比較的楽にできたけれど。

写真に撮ってみたらなかなか愉快な構図が色々写って楽しかった。
美しいアメリカの女性が二人スカートをはためかせ、しかも膝にノコを挟んでいるなんて絵はなかなかお目にかかれません、うん。

実に有意義なレッスンでありました。

過去ログ SAW HAPPY DAY   [ アメリカ決戦2004より ]    
見事グランプリを獲得したHAJIさんの模範演奏がメインステージで始まった。
例のアメイジング(!)ヴァイオリン奏法も披露。
ギャラリー大喜び。
本人もとても気持ちよさそうに演奏している。

呆然としたままの筆者に審査委員デビットワイズ氏がやってきてなにやら「はやく食べてしまえ」らしきことを言っている。
え?のこぎりも持ってこいって?

HAJIさんの演奏が終わると今回のコンテストに出場した全員が舞台に呼び戻された。

世界中からすばらしい仲間が集まった。
みんなで何か演奏しようじゃないか。

いいね、いいね。
イスもってこーい。
足りない人は舞台端に腰掛けてね。
落っこちちゃダメだよ。

ガイさんが手風琴を持ち出した。
これに合わせて演奏しようだって。
おー。
ところで何て曲?
は?しらんでそんなタイトル。
でもアメリカでは有名な曲かな・・・・って他の誰も知らんやんか(笑)なんやそれ、却下や。

デビットワイズが何か引き始めたけれどこの曲も知らない・・・けれど適当にあわせる。
この曲も全員知らないじゃんか(爆笑)
うわあ、いいかげんな音程。
皆バラバラ。
いいのかこれで。

これでいいらしい。
ゆるいなあ。
緊張感まるで無し。


てなことで。
いろいろありましたがいよいよ我々”SAWHAPPY”の出番がやってまいりました。
コンテストとは別の緊張感がやってきます。

みんな半被は着た?
のこぎり持った?
さあ、出撃だ。

♪じゃんじゃーかじゃーん じゃかじゃかじゃー・・・

わー
わー
いえーい

賑やかな入場行進曲も屋外なので音が散ってよく聞こえない。
「そー はっぴー!!!」
と段取りどおり叫んでみたけれど客席に届いた?声。

・・・・すべった、かも。

気をとりなおせ、行くぞ皆。
おー。

「ソード ダンス」
剣の舞だ。
日本から持っていったカラオケがテンポよく鳴り始める。

ちゃちゃちゃちゃちゃ
ちゃらららっちゃ ちゃららっちゃ
とハイテンポでメインラインをHAJIさんがひいているところへ
ひゅるるるーん
ひゅるるるーん
とナンデモさん意外の残りメンバーが音をかぶせてゆく
つーつーらー
つらーらー
テルミンも追いかけてくる。

客席は静まりかえっている。

ええと、みなさんノッテマスカー?

つづいてパッヘルベルの「カノン」
ひとり、ひとりと音が重なって美しいハーモニーが。
おお、私達もしかして本番に強いかも。
イケテルのでは・・・そのわりに客席静かだな。
不安になってきた。

観客の反応の薄さにしびれを切らせていたのは筆者だけではなかったようだ。
最終の曲「ブラジル」になったときにHAJIさんが突如演奏を放棄してのこぎりを掲げて踊りだした。
がびーん!!!!
筆者の左肩ごしにR2さんとナンデモさんが信じられないものを見る表情で固まっている。
だってこの曲はHAJI、R2、ナンデモの3名がハモリながらメロディを担当して筆者とまいどちゃんがマレットでベース音をのせ、たらすなさんがノコのギザを針金で擦ってギロのようにリズムを取るという大変御陽気なナンバーであって・・・。
うわああああ。

「みな、歌え!」

HAJIさんが叫ぶ。
歌うよ歌えばいいんでしょー。
やけくそでラララララーとメロをがなる。
あ、たらすなさんが舞台を飛び降りた。
すっちゃかちゃちゃとノコをかき鳴らしながら客席に愛想を振りまいている。
なに観客と握手してんねん君は。
サ○エさんのオープニングアニメの白猫のように、のこぎりを頭上にかかげて腰をふりふり踊るHAJIさんの後姿は正に「蹴りたい背中」

演奏終わってげっそりと消耗して舞台から降りる”SAWHAPPY”

終わった。
燃え尽きたよ。
真っ白だ。

これは失敗かとしょんぼりしながらノコを片付けていると、ちらりほらりと人がやって来た。

「ソードダンス、すばらしい」

「すてきねカノン」

「アメイジング!」

「ワンダフル」

「ねえ、”SAWHAPPY”はCD作っていないの?」

「アンサンブルって初めて聞いた、おどろいたよ」

え?
え??
ええっ???

先刻のあれはもしかして、めちゃくちゃ真剣に聞いてくれていたってことなわけ?

ぷひゅー。
安堵して気が抜けたよ。
ありがたいなあ。
東の果てからやってきたこんな変な奴らのことをこんなに歓迎してくれるなんてさ。


本日数度目の呆然をかみ締めていると筆者の所に”鼻の上にナンデモノッケチャウ”トーマスがやって来た。
手にオレンジジュースの大きな壜を携えて。
「ドーゾ、アリガト」
くれるの?私に?

トーマスは筆者の手に壜をのせると、その大きな手で頭を「いいこ いいこ」して合掌、「ありがたや~」という感じで拝んでくれた。
私はお地蔵さんですか(笑)
笑い転げる筆者にトーマスは例の鼻の頭に何でも載せるパフォーマンスもみせてくれた。
バナナやノコをひょいと掲げる。
写真を撮ったり拍手をしたり。

「アンタはきっといい演奏するって思ってたよ」
仲良くなったジプシーの女の人に両手を握られた。
ありがとう、応援してくれてありがとう。

ほんとうに
ほんとうに
ありがとう みんな。

柄にもなくなんだか泣きそうになっていた。

過去ログチャルダーシュ!   [ アメリカ決戦2004より ]    
大会エントリー者の演奏はどんどんつづいてゆく。
屋外でのゆるーい雰囲気の中、審査員席は真剣そのもの。
ちらりと審査員席の採点表を覗き込むと、チェック欄が細かく設定されてある。
なんだかよくわからん数字も多数書き込まれており、いかにも採点しています~な迫力に溢れている。
うーん、くわばらくわばら、おっかねえ。

時々パーク内を走る機関車の汽笛がボーボーと演奏に強烈な合いの手をいれてくれる。

おっちゃん三人組や雀さん、大阪組とメンバーは皆よくがんばりました。
おねえちゃんが花丸あげよう、うん。

なかでもよく頑張ったのは・・・
モンティの「チャルダーシュ」を弾いたHAJIさん。
すべて借り物でよくやったよなあ。
ヴァイオリンの難曲をのこぎりでよくもまあ。
しかも途中で一度ノコをヴァイオリンのようにアゴに挟んだ奏法までおりまぜて激闘7分。
大喝采。
そして
「後がつかえてんだから、次回からは曲短くね、アンタ時間とりすぎ、たのんまっせホンマ」との指導も承り(笑)

ともかく全員演奏終了。
結果発表まで自由時間となりました。

参加者同士記念撮影をしたりお互いの楽器を見せ合ったり。
著者は初めて手風琴を間近で見て感激。

まだ発表まで時間があるし、お腹も減ってきたなあ。
・・・手元にはかろうじて2ドル。
何も買えん。
メンバーに借金して(とほほ)オヤツを物色しに出かけることにした。

今日は日曜日。

♪今日は日曜日。日曜日には何食べる?
『にちようび は アイスクリーム!』

と、歌にもあるからアイスを食べよう、食べたべよう。

 

このアイスがあとでエライコトニなるのだが・・・・・・。

過去ログフェスティバル・ア・ゴー・ゴー   [ アメリカ決戦2004 より]     

のこぎり、OK。
テルミン、OK。
衣装、OK。
メンバーみんな揃ってるかい?
イエーィ!!

例によってのこぎり団は二台の車に分乗して一路ローリングキャンプへ。
道は覚えたから任せておけとハンドル握るたらすな、ナンデモご両人。
うんうん、よく頑張ったね二人とも。
アメリカに着いたときはどうしようかと思ったけれど、荒療治(笑)が効いたのかイッチョ前のロードローラーに成長しておりました。
一に地図
二に方位磁石
三に信じるのは己
自称アメリカ通のナビは信じるな(<散々世話になっておいてヒデエ言い草)

HAJIさんは壱号さんの車に乗っちゃたけれど、大丈夫だよね?
のこぎりだけじゃなく「我も忘れました」だとまるで落語だぞ。

などという心配もよそに何事もなくキャンプに到着。
いい天気で気持ち言い風にふかれながら、ほてほてと会場まで歩いてゆく。
[バーベキューはあちら][ろうそく作り体験]などと言う看板に混ざってミュージカルソーフェスティバルの張り紙が、[FREE!無料]の字体でかでかと貼り付けられていたりするので、テンションは自然と上り坂。

やがて実に素朴な野外舞台が見えてきた。
まだ集合時間には早かったらしく、世話役の人たちがPAの背ッティングに追われている。
やれやれよっこらしょと荷物を手近なテーブルにまとめ置き、我々一行は物販スペースをひやかしに。

丁度チャーリー御大と奥様が「ブラックロックモデル」と専用ケースを並べているところだったのだが、値段の安さにひやかしどころじゃなくマジで買い物モードのスイッチが入ってしまった。
奥様、奥様、ミュージカルソーがお安いですわよ。
日本で買うとン万円がこちらだと五千円ほどじゃございませんか。
おそるべし製造直売。
迷った末28インチモデルを購入。
それ以上大きいものだと腕の長さが足りないんだものしかたなし。
ケースは別売りだったのだが、なかなかいい感じの渋いデザインなので筆者以外の面々はあわせて購入。
テーブルの上は品物を並べても並べてもすぐに日本人が買ってゆくさまはまるで某ブランド店のよう。
いや、ここも一応音楽のこぎりのブランドなんだけれど。
調子にのって「ミュージカルソーピンズ」「SAWの先に付けるハンドル二種」なども買ってしまい、手持ちのドルがなくなる、なくなる。
ギリギリ残しておいた札もコンテストエントリー費につぎこんで。
はははは。
いまここでみんなとはぐれたら、モーテルまで帰られんな。

コンテストにエントリーすると自動的にIMSAに入会することになるらしい。
名刺サイズの会員証に自分の名前を書き込めば、ほら、国際証明書(嘘)。

去年作ったフェスティバルの団扇とかブラックロック社の広告ボールペンとかオマケをいろいろもらって筆者はホクホク顔である。

あるていど買い物も済んで、現地スタッフにも挨拶も済んで。
やっとフェスティバル開幕である。
いろいろイヴェント盛りだくさんなメインステージと、森の奥にあるミニステージでのコンテストの二本立てで進むとのこと。

よおーしやるぞお!

メインステージの演目全部見たいなと、若干後ろ髪を引かれつつ。
コンテスト出場者はのこぎりを携えて特設会場へと移動するのでありました。

過去ログフェスティバル当日・大波乱   [ アメリカ決戦2004より ]     

一夜明けて。

昨晩のうちに我らが勇者様ことHAJIさんも到着したらしい。
やっとご一行さま集結である。
部屋をノックする音に、おはようございますと対応しに出ると、なにやら疲れきった表情のHAJIさん。
開口一番に出た言葉は

「雀さん・・・のこぎり貸して・・・・・」

一体何事ぞ?
HAJIさん、アメリカ行きの飛行機はバンクーバー経由。
信じられない事だが、乗り換えのとき航空会社がのこぎりだけ積み損なっちゃったというのである。
本人だけアメリカに着いても楽器がないとどうすんのさ。
こんなことがないようにミュージシャンは楽器だけは手放さずに持ち歩くものなんだけれど、あう・・・・。
特殊楽器で凶器な形状のサダメとはいえ、あまりといえばあんまりな。
のこぎりは次の便で届けてもらえるって言ったって、コンテスト、今日じゃんかよう(泣)
呆然としている場合じゃない、なんとか今の状態から抜け出さなくてはとHAJIさん、他のメンバーから借りれるものを物色しにやってきたのである。

幸い雀、R2、まいど、筆者の4名は「ミュッセル&ウエストファル社26インチモデル」というHAJIさん御用達のこぎりを所持していたので誰かに借りればコンテストだけはなんとか切り抜けられるし、最悪のばあいコンテスト会場で新品を買ってしまえと居直る余裕もでているようだ。
しかしそこに考え付くまでに相当葛藤があったらしく、HAJIさんの笑い顔に元気がない。
付き合って夜明かししたらしいナンデモさんとたらすなさんの眼の下にも薄っすら隈がういている。

慌ててノコを例の白木ケースから取出す雀さん。
ケースの話もそこそこに早速弾き具合を確かめるHAJIさん。
「あれ、これ俺のサインはいっているやんか」
東海支部発足の折にプレゼントしたイワクつきの品である。
しかも
「『がんばれ』やって」
まさか過去の自分から励まされるとは。
筆者たちも何も言えなかった。

とにかく、のこぎりの手配がついて気が緩んだらしい
「味噌汁飲みたい、漬物食べたい、梅干欲しい~」
と駄々を捏ね始めるHAJIさん。
アンタ子供ですか。
っていうか、ぎりぎりまで日本に居たやんか。
筆者提供カリカリ梅を立て続けに3個ほど貪り食らい、幸せそうにカラ袋の匂いを嗅いでいるさまはまるで のようだったが、口には出さずにいておいた。



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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