「でゅいーん」
「べべんぼぼぼん」
「おーまーえーはーあーほーかー」
「おーまーえーはーあーほーかー」
「ぼよん!」
「ぴょいん!」
「ぽこん!」
「おーまーえーはーあーほーかー おーまーえーはーあーほーかー・・・・・」
えー。
そのー。
なんと申しましょうか。
法事やお葬式等で待合につかうらしいお寺の畳敷きの広間で車座にすわり、仏像に見守られつつブツブツ謎の呪文を吐く私たちって
決して怪しい者ではありませんから!(<説得力なし)
うおーっす!(いかりや長介風味で)
朝の八時20分だよ のこぎりオーケストラ全員集合!!
なのです。
衣装はフォーマルに白トップ黒ボトム、男性は蝶ネクタイ装備の「正調オーケストラスタイル」でびしっときめた連中は楽屋でお茶などいただきつつ演奏楽曲のおさらいを口頭でしているのですよ、音出せないから。
ドリフの軽快なオープニング曲のかわりに降りしきる土砂降る雨、雨、雨・・・・・。
またですか、もう飽きたぞ「のこぎり錆びちゃう~」って台詞は(怒)
今回は一心寺さんの月行事「日曜学校」特別ゲストとして我ら関西のこぎりオーケストラにお座敷がかかりました。
まいどご指名おおきに。
ありがたいご講和まえのお楽しみ、お隣にある一心寺シアターさんでスペシャルコンサートという段取りであります。
開演が十時ごろという話なのでセッティングやリハ時間を逆算すると・・・早朝集合ということに。
私は大阪市内だからいいけど、お家が京都とか兵庫の皆、今日は何時起き?
誠に持ってご苦労様でございます。
ご苦労様といえば。
ぞくぞく集まってきますよ聴講生の皆さんがにこにこしながら。
やはり年配の女性が多いですね、もちろん男性もいらっしゃいます。
舞台袖のモニターで客席をみるとほぼ満員。
うわー!ありがたやありがたや~~~!
小さいホールだけど嬉し~~~い!
【埴生の宿】のイントロが静かに流れてミニコンサートはスタート。
曲に合わせてまずは登場サキタ師匠。
何の説明もなく2コーラス目から演奏をはじめました。
のこぎりといえばホットブラザーズしかしらなかった観客はその胡弓のような繊細な調べにびっくりした模様。
まだエンデイングが鳴り止まないうちに盛大な拍手で大喝采。
二曲目【蘇州夜曲】にもひたすら感心大感激。
MCで
「のこぎり協会ってのがあるんですよ~。」
と言っただけで大笑いしてくれるなんて、なんと素直なお客様たちなのでしょう。
最近のこぎり慣れした観客ばかり(?)相手にしていたから新鮮だな~。
癒されちゃいましたよ筆者は。
オケがぞろぞろと舞台に現れたらこれまた大うけ。
「あれ、まあ小さい(鋸)のやら大きいのまで。」
「あんな若いお嬢さんばかり、まあ。」
「なんや変なコらやな、ああ可笑しい。」
そんな、じっと見ないでよ、照れますやんか。
客席に気をとられて筆者、ここで最大のヘマをやらかしてしまいました。
きちんとイスに座っていなかったのです。
マイク位置修正ばかりしていたから、楽曲がはじまったときベストな姿勢でのこぎりを構えていなかったのです。
記念すべき第一音が
♪ばひょい~~~~~ん
と正しく割れ鐘を鳴らしたような酷い音
ああなんてこと!
三曲目【カチューシャ】イントロはド音痴な低音部が鳴り響いてしまいました。メロにはいったらまともになったけど・・・・。
みんな ごめんなさい(土下座)
お客さんは気にしてなかったけどね、ギャグだと思っただろうし、それより例の怪鳥音・・・じゃなかった掛け声に度肝抜かれていたし(笑)
四曲目は楽屋でネタあわせしていた【オマエハ アホカ の ブルース】
この曲最強やわ・・・・・。
五曲目【ブラジル・虹丘ヴァージョン】をさらっと流して。
ラストは【ビオラ】。
この曲はやはり難しかったよ。
やわらかい音色をだすため、弓をソフトタイプにしたけどどうだったのかなあ。
沢山の暖かい笑顔と拍手が、目の前いっぱいに溢れていたので、気恥ずかしくて面映くて照れてしまいましたよ。
新鮮な観客の反応に初心にかえってみたりする筆者でありました。
おしまい。
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