忍者ブログ
のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
[70] [69] [68] [67] [66] [65] [64] [63] [62] [61] [60]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2006年ログ
 VIVA! 8・8 PEACEコンサート  レポート

    
非核平和都市宣言をしている吹田市(大阪府)。
夏は色々な平和を考えるイヴェントを開催していますが、先日8日は世界各地の民族音楽を演奏するアーチスト達によるライヴがメイシアターにて行われました。
なんと入場料は無料です。
ふとっぱら~。

別に吹田市民じゃないのですが、仕事を終えていそいそとらく乃、会場にやってきました。
おそらく入り口には観覧希望者の長い列ができているに違いな・・・・・・あれ?
おや?
むちゃくちゃ空いてますがな。

中ホールの中に入るとお客さんの数はキャパに対して6割程度。
もったいない!
平日の夕方っちゅ~のがいかんかったのかな?
でも今夏休みですぜ、もっと子供の数があってもなあ。
平和を考えるのがテーマのライヴだから説教臭いステージだと思って食指がわかなかったのかなあ。
ぜんぜんそういうもんじゃなかったんだよ。
もっと、こう、何と言うか人間の本質がむき出しになって野生のままおもわず踊りだしたくなるようなエキサイティングなライヴステージだったのです。

以下当日出演したアーチストの模様をお伝えします。

 

 


まだ誰も出演者がいない暗いステージには星空が輝き、ホール内には虫のこえが静かにながれます。
夏のゆうぐれです。

そこへ現れたまず一番手は『サキタハヂメ&アイアンズ』
うわ、いきなり出たよのこぎりだ(笑)
このレポでは毎度おなじみのミュージカルソウ奏者サキタ氏の新プロジェクト初お披露目の巻きでありました。

このバンドはその名のとおり使用楽器はすべて鉄モノです。
・チューバ
・トランペット
・スチールパン
・のこぎり
・口琴
というポピュラーな(?)ものに始まり
・二個の空き缶をスプリングでつないだもの
・パチンコ玉をケースにいれたもの
という謎の物体も登場。
ギターやパーカッションドラム類もすべて鉄製品というこだわりようです。

開演ブザーとともにステージ上には4人の女性がのこぎりを持ってそれぞれの席につきます。
関西のこぎりオーケストラからよりぬきの美女精鋭部隊です。
いよっ!ええぞええぞ!!がんばれ~!!!

ふわ~ん
ほわ~ん
ふぁら~ん
ひょりゅ~ん

彼女達が四人でパートを分散させ美しいアルペジオを奏でていると
ひとり・・・
またひとり・・・
と、メンバーが加わって何とも形容しがたい摩訶不思議な旋律を重ねていきます。
まるで未知との遭遇。
とくに口琴がすごいですねえ。

べんよ~べにょべにょ
ぼにょぼにょばよよ~ん

こりゃあ宇宙人でも呼び出されてやってきそうだなあと構えていたら・・・。
うわあでたあ!雷様だ!
と思いましたすみません間違えました。
スチールパン奏者の山村誠一氏でした(<あんたなんて失礼なことを)

サキタ氏も嬉しそうにパチンコ玉を床に叩きつけています。
一体何してんですか(笑)

曲目はすべてこのバンドのための新曲のようです。
曲名紹介もなく、いつもの恍けたトークも挟まず。
淡々と楽曲が続きますが・・・・・・・すごい!
早くも脳内がトランス状態になっていきます。

「どこの国のものでもない音楽です」
とはサキタ氏の談。
本当だ。
こんなみょうちくりんでスリリングでそれでいてどこか懐かしい旋律はどこの国のものだという境界線など軽く突破している。

静けさの中からあふれ出す情熱をびしばしに感じさせて、鉄大好きな楽団は次のアーチストへとバトンを渡しました。

 

続いて『タロー&フレンズ』
世界各国の笛を自在にあやつる、きしもとタロー氏とその頼もしき仲間たちです。
笛とギターとヴァイオリンとパーカッションというシンプルな構成ながらその紡ぎだす妙なる調べは草原をふきぬける風のごとく清らかで爽やかです。

演奏曲はアイルランドの曲にはじまり
・旧ユーゴスラヴィア
・フランス
・スペインバスク地方
・フランスブルターニュ地方
・エクアドル
・ルーマニア
・ベネズエラ
・・・・・・と続いていきます。かるく地球一周しています。

曲の解説を聞くとお葬式の曲だったり悲しい子守唄だったりするのですが、そのメロデイは思わず体がむずむず踊りだしたくなる衝動にかられる魂が揺さぶられるものばかりです。

いままでの人生でいろんな音楽を聞いてきたはずなのに。
まだまだ私にはしらない旋律に世界は満ち溢れているのですね。

「こんなのはじめて~v」と頭の悪い感想しか思いつきません。反省。

そういえば
「こんなの見たことねえよっ!つ~かなんじゃそらああああ!」
とこのステージで驚愕した楽器がありました。

「ティリンカ」とよばれるルーマニアの笛なんですが、これ、なんと形状はただの鉄パイプです。
指で押さえる空気穴など一切空いていません。
それ以前に吹き口の加工さえもされていません。
これ、持ち歩いているところを職務質問されたら絶対こまるぞ(汗)

「ホームセンターで水道管切ってもらいましたv」
と、きしもと氏。うわあ、そのまんまや。

そんなもんで一体どういう音色かといえば、ケーナに近い素朴な暖かいもので、ちゃんとメロデイも奏でられています。
一体どういう奏法しているんだろう?
見た目は筒の片方を口にあててもう片方を指先でピロピロ開け閉めしているようにしか見えないんですが。
世界は広いなあ。

やたらと感心しつつも、美しく心躍る楽曲に身をゆだねリラックスした時をすごしました。

 


そしていよいよラストです、西アフリカの音楽を演奏する『ハマナー』
これには度肝をぬかされました。
ジェンベやドゥンドゥン、サンバンというアフリカの太鼓が織り成す力強いリズムに歌声が絡みあい、ステージの上では躍動的なダンスが繰り広げられます。

すごい!
みんな日本人ですよ。
なのにガスガスと観客のこころにボデイブロウを叩き込んできます。

アフリカだ!
乾いた土の匂いがするよ、精霊のスピリットを感じるよ。

衣装も素敵です。
あれきっと自分達で作ったんだろうなあ、手作り感あふれるカラフルなそれらは彼らにとてもよく似合っていました。

ギニア、マリ、セネガルといった暑い国々の熱~~~~いソウルを全身で放出しまくったそのステージに会場は釘付けでした。

オーラスのアンコールは前2バンドとのセッションだったのですが、圧倒的なパワーでほかの奏者を喰ってましたね。
ううむ、まさかスチールパンがあんなに可愛らしく思えるなんて、比較対象がちがうとこうも楽器に対する見識も変わるんだ。


筆者は演奏中一応おとなしく観覧していたのですが、空調の効いた客席でただ座っていただけなのに終わったときは全身汗まみれになっていました。
一緒になって踊りたかったよう・・・・・・・(<迷惑だから止めなさい)

血沸き肉踊るってこういうことなんだなあと正に体感した三組のステージでした。
ああ楽しかった。
音楽ってすばらしい!!!

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



最新記事
じぐざぐ郵便箱