
前回は弓の作り方を作紹介ましたが、みなさん挑戦して・・・ませんね(笑)
面倒くさいですもんね。
ヴァイオリンやチェロの弓を転用するのが一般的みたいですからねえ。
アメリカへ行ったときも自作している人はいなかった様な。
手製の弓を持っていった私達は大層珍しがられました。
面白かったのは
「どうやってつくるの?」
より
「作るのに費用いくらしたの?」
と訊ねられることが多かったことです。
「2~3ドル。多くて6ドル」
と答えたら
「うわ、安い!」
はははははは。
何処の国も予算に苦労していますな。
デビットワイズ氏はチェロ(だったっけ)の弓の先にピアノのマレットをくっつけていらっしゃいましたが。
ピアノのマレットとは、ピアノのふたを開けてみるとよくわかります。鍵盤を押したら跳ねてピアノ線を叩く、フェルト部分のことです。
これ一本で叩いたり擦ったり二種類の奏法が楽しめます、あらお徳ですわよ奥様。
我らがのこぎりオーケストラも、各自いろいろ工夫しています。
弓の素材、糸の太さ、糸をひっかける溝の彫り方、糸を通す穴の開け方etc。
らく乃式弓では弓に糸をひっかけていますが、丸い穴を空けて糸を通しビーズで固定するのもなかなかよい方法です。
弓に張るときもヨレないように、なるべく平らな面ができるに糸の並びを整えることにもいろいろ工夫しがいがあります。
糸のセレクトも重要。
高級な釣り糸だと松脂がのらなくなるのでかえって使えません。
安物でよいみたいです。
手芸用テグスもよく使います。
噂では大阪中の手芸用テグスを買いあさっているのは手芸愛好家ではなく、のこぎり奏者だそうで。
ビニールチューブをつかってみても面白いです。
のこオケメンバーのヨコユレ(仮名)さんがアイデアガールで、束ねた糸の代わりにチューブ一本を弓に張ってためしていました。
結構面白い音になります。
彼女は現在胡弓の弓を転用して使っています。
使い心地は
「悪くはないけどなんだかなあ・・・・。」
だそうです。
ソーヤー谷村氏が製作・販売している弓はちょっとすごいです。
黒い樹脂製のチューブが本体で張られているテグスは超極細です。
それを360本束ねてある・・・・らしいのです。ほんとかよ。
確かに丁寧な造りをしています。
糸がずれないようきちっと束ねて端を熱処理で綴じてあります。
どうやって作るのかは企業秘密。
まあ、教えてもらっても私は作れません、根気無いから。
このソーヤー弓に松脂を塗ったあと、演奏直前にテグス部分を水で湿らせたスポンジでサッとなでると、演奏中の「弓とノコの擦れる雑音が激減」してブリリアントな音色のみが聞こえる・・・・・・・とはご本人の弁。
「水でテグスをちょっとぬらす」のは一部の愛好家に大変支持されております。
濡らしすぎると錆びの原因になるので程ほどにね。
マレットも色々工夫しがいがあります。
筆者はこっちのほうが得意です。
ノコにあたる部分の素材はコルク栓が手ごろです。
それもシャンパン類の丸い形がベター。
コレに菜ばしにつっこんでボンドで止めれば出来上がり。
あとはそれにどんな素材を巻きつけるのかはお好みしだい。
コルクのほかにけしごむ、スーパーボール、等が加工しやすいです。
もちろんいろんな「叩いて音が出る楽器」の撥を試すのもいいですね。
ある日の練習会でメンバーのツッチー(愛称)さんが謎の撥をもってきておりました。
素材、不明。
正式名称、不明。
「入手経路、もらったからどこで買えるかわからへん。
なんか、竹の楽器を叩くやつらしいで。」
筆者も触らせてもらいましたが、うーむ。
硬いんだかやわらかいんだか判らない感触のヘッド部分と、竹ひごでできた持ち手。
音は硬めでクリア。
なんじゃこら。
ヘッド部分の色と形状からオケメンバーから「ウ○コ」よばわりされてました。
これこれ、妙齢のお嬢さん方が連発していい単語ではありませんよ(汗
カスタマイズはノコ本体でもやります。
長くなったのでこの話は次回に。
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