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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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第一話
むかしむかしあるところにM家U六という噺家さんがいました。
U六さんはのこぎりを楽器にして上手に音楽を演奏します。
U六さんの大ファンであるS田さんは自分でも演奏しているのこぎりのカヴァーにサインをしてもらおうと楽屋を訪れました。
S「師匠、これにサインをください。」
U「お、いいよ。お名前は?」
S「サ○タハ○メです。」
U師匠はさらさらとマジックペンでケースにローマ字楷書でサ○タハ○メと書きました。
S「あの・・・師匠のお名前をいただきたいのですが。」
U「お、そうかね。」
U師匠はケースの裏側にすらすらとローマ字楷書で、みや○やう○ろくと書きました。

ええ話や。


第二話
むかしむかしあるところにのこぎり音楽の好きな人たちがいました。
のこぎりとそれを弾くための弓も手に入れたのですが、使い方がわかりません。
困っているところにあるヴィデオが届きました。
日本のこぎり音楽協会会長M家U六という人が自らの演奏方法を指南する教則ヴィデオです。
のこぎり音楽が好きな人たちは大喜びでヴィデオをを使って練習しました。
がんばって練習した甲斐があって必要以上に激しく貧乏ゆすりをかけて演奏できるようになりました。
しかもヴィデオを見たそのまま練習していたので、画面と線対称になって全員左利きモードになっていることにまったく気がつきませんでしたとさ。

ええ話や。


第三話
むかしむかしあるところにのこぎり音楽の好きなばか者がいました。
M家U六というのこぎり演奏家を囲む会にでかけて「魔王」という曲を聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。
それでもこりずにまたM家U六という人がでるコンサートにいきました。
懐メロメドレーを聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。
それでもこりずにまたM家U六という人がでる別のコンサートにいきました。
幽霊の物まねを聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、また妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。

「私、呪われているんやろか。」
「師匠と会った後らく乃ちゃん飲みにいってへん?」
「行ってる。」
「飲んだやろ?」
「うん、沢山。」
「原因はそれやドアホ!」


ええ話や。

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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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