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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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「ひえええええええええええ。」

何かよく状況が飲み込めないが、とにかく本編の主人公である大間抜け女は逃げていた。
逃げて逃げて逃げて・・・・・・・。
たどり着いたのは*江の国、今で言うところの*賀県。
気がつけば琵*湖という湖のほとりに女はやってきていた。

「チクショウ、折角の推理がことごとく覆されて。これじゃまるで道化じゃないか。」

まるで、じゃなくて正に、だ。

「この地で行った【例のアレ】で推理に破綻がきたんだよな。」

ギロリと湖水をにらみつける。

「ばっきゃろー!てめ、何の恨みがあってアタシの推理にケチつけんだよ、うら~~~~!」

言いがかりにも程が有る。
完全に逆恨みではないか。
あ、こらそんなに興奮して鋸を振り回すんじゃない。
あぶないじゃないか。

「あらっ?」

ひゅるるるるるる~んぼちゃん!

言わんこっちゃない。

「ああっ嘘ォしまったァ!」

大事な鋸を湖に落としたな、お約束どおりの展開だなアンタ。
と、いうことは。
この後に続くのもお約束な・・・・・・・。

ぶく。
ごぼっ。

湖の中から大きな泡が立った。

ごぼぼ。
ぶくぶくぶく。

その泡はどんどん膨れ上がり・・・・・。

どざざざざざーっ。

そして大量の湖水を吹き上げて・・・・・。

「ごーらー!のごぎりを投げごんだのは、どごのどいつだー!」

「うわーでたーっ!お約束の展開キターッ!」

湖の主、琵*湖大*まずが出現した。

「おーまーえーかー?」

主は4トントラックのタイヤホイルのような目玉で女をにらみ付けた。

「あぶないじゃないかー!」

「ひゃーでけー!すげー!」

驚いて腰でもぬかすかとおもえばこの女、オドロオドロシクも馬鹿馬鹿しい展開にめげず、というか嬉々としてこの状況になじんでおり。

「鉄の鋸ですから。」

と怪物相手に元気に答えるしまつ。

「んなごだ判っでる。」

主、なんだかこのノリでは、やりづらそうである。
そんな相手の都合など考えずに女は。

「ですから鉄の鋸ですってば。」

物欲しそうな手つきで主にアピールしていた。

「アタシが落としたのは鉄の鋸なんです~正直に答えたから金の鋸と銀の鋸下さ~い。」

「何言うで、ドアホ!」

主は一喝した。

「そんな童話みだいな牧歌的なオチづけられるかボケ!」

「え~。」

「えー、じゃない。そもそもなんだ、お前は。卑しくも*阪*民でありながら、日ごろ恩恵を受げでいる*畿の*瓶の守り主であるどころのワシ、琵*湖大*まずに・・・・・・。
ええい!伏字だらけで鬱陶しい!何だ今回に限っで!」

「いやそのォ、万が一このブログをググられたら拙いんだな今回は・・・。」

先刻とはうってかわって妙に物言いに歯切れがなくなる女。

「きっとアノヒトこんなアホブログの存在に気づいてないと思うけどさ。気拙いじゃん。」

一応同門なんだしさとかなんとかブツブツ言って煮え切らないことこの上ない。
つかみどころの無いたとえに「瓢箪な*ず」という言葉があるが、これではどちらが*まずなんだか。

「どにがぐ!」

先に主の方がキレた。

「お前達が慢心に満ちだ演奏をで観客に不快な思いをさせない為に心を鬼にして雨を降らせでやっでいるのに何だその態度は!」

「ええ!」

これには流石に驚いた。

「そうやったんか。」

「そうとも。」

主は魚類の身でありながら起用にふんぞり帰った。

「お前だちがワシの為に毎年演奏会なんぞを催しでぐれるのでな。
ワシだってそのぐらいの指導はさせでもらうでな。ありがだぐ思うがいいぞ。」

「え?えー?それちょっと・・・ってたぶんおそらく違う。」

「何を言う段取り悪いリハでゲストに居心地悪い思いをさせ本番では狭い場所に観客押し込めて微妙に気持ち悪い音階でアレンジに何のひねりも無く左右バランスのおかしいマイクでハモってんだかなんだかよくわからん状態を延々とフルコーラスしかも暗くて湿っぽい選曲ばっかこれで金とるのかよアンコール曲も急にきめるなこっちだって都合ってもんがあるんだほらみろ案の定グダグダじゃん打ち上げの酒宴も座席割りが何だかな~不味い酒だったよあ~気疲れしたでも一応おんなじ講座受講した仲間だから悪口言えねえでも書くよ筆者小心者だからもし見つかって恨まれたら困るドキドキ脂汗のことやらかしたではないか。」

「それはうちらと違います!!!!!」

「え?あれそうなの?」

「うちらは主催じゃなくゲスト」

女は主にプログラムを見せた、証拠写真も。

「あ、らー。」

「・・・・・・・・。」

「人違い?のこ違い?」

「違い、です。」

「さらばだ!」

「あ、それアタシの台詞!」

「他人のふり見てわが身ふり直せ~~~~だど!覚えどげ~~!」

「無理やりいい方向へ話まとめるな~!」

逃げる主のたてた派手な水しぶきを浴びながら女は絶叫した。

「それからアタシののこぎり返せ~~~~~!」

「ごんな切れない鋸いらん。」

ぽいっと投げつけられたのこぎり。

「お、とととと。」

ごつん!

受け取り損ねたそれは女の脳天に直撃した。

「げ。」

あっさり昏倒する。
刃ではなく柄の部分だったのが不幸中の幸いである。

「では本当におさらばだ~。あ、よぐ考えたらワシっで地震予知はするけど雨乞いなんで神通力持っでおらんかっだ~ははははは。そんなスキル持っでおったらカラ梅雨で慌でる事もないしな~。雨のごどなら他当たっでや~。」

「な・・・なんじゃそりゃあ・・・・・。」

薄れ行く意識の中でツッコミを入れる女に降り注ぐ水しぶきはやがて本物の雨に変わっていた。

「オチ・・・どうすんねん・・・・。」

本当にどうしよう。

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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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