のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 前回ラスト、疾走しているつもりが誤変換で失踪になってるアホ探偵。
走りつかれた女がたどり着いた先は大阪某所。 「こ、ここまでは誰も追ってこれまいて。ふふふふ。」 秘密の鉄の階段を上り秘密の入り口をくぐり秘密のシャッターを上げた。
「あーらく乃ちゃんやー、こんばんはー。」 「まだみんなご飯たべてるで。」 顔なじみのオケメンバーが数名のほほーんと食事をとっていた。 「あ・・・れ?今日練習日やったっけ?なんで皆ここにいるの。」 「なんでって今日は【楽曲K】の自主練習する言うてたやん。」 「自主練・・・?しまったそんな話もあったっけ。」 秘密のアジトとは大上段に構えたものである。 「そういうらく乃ちゃんこそ何しにここ来たんよ。」 「そ、それはもちろん自主練参加に決まってるやん、はは、はは、はははは・・・・。」 チクショウ誰もおらんと思ったのにとブツブツいいながら、常に背に装備しているのこケースから鋸とマレットを取り出した。 「たまたま偶然やってことにしてんか。こうしないと話が続かないでしょーが。いくらアタシでも用なく毎日のこぎり持ち歩いたりせえへんわ。」 確かに職務質問されたらイッカンノオワリですな。
しかし。
「カーテンも閉じてな。」 「円陣組も。」 「イスじゃなくて床に座ったら?」 「ろうそくの灯りでやってみよーな。」 「お、いい感じ~~。」 「なあなあ、入場行進の練習もせえへん?」 「いいね~。どうしようか?まっすぐ舞台に上るのもつまらないし。」 「ずらーって一列にならんで円陣組むまでぐるぐる回る・・・・。」 「あ、そんで座るまえに皆で鋸をガシーンってクロスさせたら?」 「刃を上に掲げるねんな?剣みたいに。」 「かーっこいい!やろうそれ!」 薄暗がりで大降りの刃物をもって右往左往する集団って君たち、何しているんですか、何召還するつもりですか。とても楽器練習するようにはみえない・・・・ん? 「チューナーで音確かめているだけやん、大げさな。」 「最初のキーはEからやからね。」 「テンポUPは僕のギロ良く聞いといてな。」 ♪ぼーん ぼーん ぼーん ぼーん・・・
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