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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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さて。
今回は2005年に放送されたアレに出た話を書きましょう。

N○K深夜枠「上方演芸ホール」音物大集合の巻パート1です。
はい、ワタクシ出演いたしました。
いや個人じゃないですよ、そんなわけないじゃん。
「関西のこぎりオーケストラ」から選ばれた精鋭(言い換えれば平日の昼間にぷらぷらしていたやつ)のひとりなわけで。
S師匠に引き連れられて、憧れの横山ホットブラザーズ師匠たちのバックバンドを勤めさせていただきました。

上方演芸ホールという番組はいわゆる公開録画もので、お客さんがたくさん見物している舞台に私たちものせてもらうという運びになったわけなのです。
よって、録画ではありますが収録は一発のみ。
緊張いたします。
ギャラリーも多いし。

収録日前日にホット師匠たちと軽く打ち合わせをするためN○K大阪に集合しました。
いやあ、広い、でかい、放送局って。
迷子になります。
私らみたいな素人は一発で遭難してしまいます。
向こうの係りの人が勝手にうろつかないでねと注意をくださいましたが、探検する気もしません、複雑すぎて。
ようやくスタジオへ到着すると既に三師匠とS師匠が打ち合わせ中でした。

邪魔しないよう部屋の隅っこでこそこそ準備。
その間番組のディレクターさんだの監督さんだの番組に携わる方々に紹介していただきましたが、すみません、誰がだれなのかさっぱりわかりませんでした(爆)
みんな同じ人に見える~。
テレビに出る人ってこういう現場の方々と上手に連携して仕事をしなきゃならないんですよね。
画面に映ってなんか芸や演技を披露するより私には難しいことです。
芸能人じゃなくてよかったとつくづく思いました。
なれといわれても無理!
芸事の才能より人間関係を円滑にわたりきる才能が必要です。
あう。

さて時間もあまりないことですし、早速音あわせにはいります。
仕切るのはアコーデオン担当マコト師匠。
肝心のノコ担当アキラ師匠は弟にまかせっきりで呑気に構えています。
ギターのセツオ師匠は・・・・・。
あの、すみません、曲、まだ覚えていらっしゃらないようにお見受けしますが・・・。
収録本番は明日なんですけど・・・・・・。
え?アキラ師匠もメロデイ覚えていらっしゃらないって?
がびーん!

不安を胸に抱きつつ初音あわせ。
曲目はべサメムーチョ。
普段のは弓で奏でるのこオケですが今回はアキラ師匠の叩くスタイルにあわせてマレット団編成になっています。
しかものこオケ新技「ドン!」と「ぱひょーん!」もTV初公開。
「ドン!」はのこの柄で床を打ち鳴らしてベース音を担当し、
「ぱひょーん!」は和のこを叩いて音にもヴィジュアルにも「切れ」を加えるという画期的(だと思うんだけど)な演奏法。
これはもう張り切るしかないではないですか。

「さんはい!」
ドン!
きゅお♪
こ♪
パン!
か♪
ぼー♪
ぱひょーん!
ジャッ!
「ぼにょおおおおおおん♪」
・・・・・・・・なんか、全員、メロメロのメタメタですが(汗)

「うん、ええんちゃうの」とアキラ師匠。
え、いいのか?まじかよ?
体から変な汗が噴いてます私。

ほんの数回あわせただけで次の曲、六甲おろし。
いいのか?
ほんとうにいいのか?

六甲おろしは弓に持ち替えて、アキラ師匠のメロに合いの手をいれる寸法になっています。
こちらは師匠方も慣れたもので、まあ、のこオケサイドが若干もたついたレヴェルだったので一安心。
安心していたら、マコト師匠いわく
「なんや、君ら演奏さぼってばっかりやんか。もっと弾きィや。」

し、師匠。
私たちは決してサボっているわけではなくて、師匠方を引き立てるため、あえて演奏パートを抑えていたわけで・・・・・・。

もちろん、これは遠慮がちなのこオケにたいしての師匠の親心であって決してクレームではありません。
お心をありがたーく頂戴して、急遽オケの演奏部分をその場で追加することに。
おかげで覚えなきゃならないことがまた増えました。
明日が本番だっつーに(泣)

〆の「おーまーえーはーあーほーかー」の練習もしっかりやりました。
以外なことに、師匠の叩く「おーまーえーはー(以下略)」のテンポが思っていた以上に速いのです。
あれれ?もっとのんびりしていた気がするんだけれど。
ネタでやるのと演奏の流れでやるのでは、どうもノリが違うようです。


どうにかこうにか練習が終わりました。
私をはじめ、幾人かのオケメンバーは、あさっての方向を向いて黄昏モードに入っていました。
大丈夫かよ?

 



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2005年の忘日のこと。
はるばる滋賀からI支部長がオリジナルのこぎりを携えてやってきました。
のこぎりのトップブランド『シルキー』さんと提携して日本版ミュージカルソーを開発、このたび量産化されるはこびになった記念に「君らも買うてくれへんか?」と営業にやってきたのであります(笑)
いや別に商売は優先してなくて、単純にS支部長と開発談義をしに遊びにきてくれていたんだけれど。

さっそく「なまずのこぎり」を貸していただく。
うわ!
なんじゃこら???
めちゃくちゃ軽いじゃないか。
大きさはミュッセル26インチとさほど変わらないのだが重さが違いすぎる。
「ハンドルがゴム製になっているんですよ~。」とニコニコしながら説明する某嬢フロムしがのこ。
「歯とハンドルが一枚板になってまして、だからしなりに無茶な付加が掛かりにくいんです。ほ~ら、こんなに曲げても平気。」
さほど力を入れなくてもくにゅにゅ~んと曲がる。
鉄板の厚みは0.8ミリとミュッセルより薄く、しかし硬度はより密に加工してもらったとの由。

マレットで叩いてみる。
低音を叩くと必要以上にのこが揺れる。
音は悪くないから、私の力が強すぎるせいだろう。
高音が出しやすいかな。
歯が柔らかいから曲げやすい。

弓にかえてみる。
うー。
強く弾くと倍音がかかっちゃうぞ。
なんだかもてあましてしまうなあ。

初心者や力の弱いひとむけかな、うん。

ゴム製ハンドルは滑りにくくてGOOD。
大きさも手ごろ。
あ、演奏に必要ない部分をカットしてあるから服も引っ掛けにくくなっているな。
歯の形はミュッセルに近いから慣れるまでにそんなに時間はかからないけど。

ようするに、親切すぎるのが私には仇(笑)
使いにくいよう。
ふえええええん。

ケースつきで1万円ポッキリ。
どうですかお客さん。

私は・・・・・・・。
うううううううう。
ソロ演奏はともかくオーケストラで演奏するためには、私使ったほうがいいのかな。
爆音を封じられてしまうから。
皆と音色をあわせやすくなるかもしれない。
大リーグボール養成ギブスだと思えば必要か。
どうしよう。
むむむむむ。


例のあのイラスト(笑)が刻印されていなかったらその場で注文していたかも。(<をいこら)
しばらく考えます。

 

商品の品質は良いとおもいますよ。
演奏者との相性の問題なわけで。
これからはじめる人には扱いやすいノコでしょう。


くわしいお問い合わせは
「しがのこくらぶ」HPをご覧ください
http://kouyakai.com/noko/


2007年の現在第二号低音ヴァージョンも発売とのこと。
いろいろがんばってるなあ。

きーーーーーー
ぎゅいーーーーーー
ききききーーーーーーーー


失礼いたしました。
ただいまノコギリレッスン中でございます。

アジト練習会で「高音を綺麗にだそう」とみんなで特訓していたのですよ。

ミュッセルの26インチで高いド。
出せますよなんとか。
ただ私の場合はのこぎりを、むにょおおおおおおおと、ありえない角度まで曲げてしまうから体力もちましぇん。

単音だけならともかくメロデイを奏でるには相当精神力も使います。


「さんはい!」
♪ンどォ~~~~~~~~
「さんはい!」
♪ンどォ~~~~き~~~~
「さんはい!」
♪ンどォ~~~~~~~~
「さんはい!」
♪ンどォ~~きゅ~~~~~~
「さんはい!」
♪ンどォ~~~~こけ~~~~
「さんはい!」
♪ンどォ~~~~~~ぎ~~
「さんはい!」
「うーわ!」
どんがらがっしゃん!
「そう何回もやってられるかい!」

思わずアキラ師匠のネタみたいにのこぎり放り投げたくなりましたよ。

集中しすぎて弾いている本人は背中や耳が気持ちこそば痒~いかったです。
皆も辛かったろうね(笑)

のこぎり演奏オーケストラと名乗っている以上、オーケストラらしくいろんな楽器を使いたいよなあ・・・・とオケメンバー(特にS支部長)は考えております。
そしてあれこれナイスな新アイテムを練習会に持ち寄ったりしています。

2005年度の新アイテムその一は便所タワシ・・・・に見えたけど違った(笑)
【太鼓用大型マレット】です。
メロデイ用ではなくリズム用として面白い音がしないかなあっと考えたらしいですね。
とりあえず和のこをシャラリーと鳴らせないか研究中みたいです。

アイテムその2【羊羹用流し型】
羊羹とかタマゴ豆腐とかやわらかいものを型からそっと取り出すのにべんりなように、最近の流し型は入れ子仕様になっていますね。
四角い型にすっぽりはまる、取り出し用側面をつけてコの字がたに曲げた底板が付属しています。
このコの字板が叩くとなかなか味のある音がしまして。
「見てみィ、S字カーブになっとる・・・・・」
と、発掘してきたS支部長はウットリ顔でございます。
S字って・・・・。
それ、一般的にコの字って言うんよ。
アンサン ソレ ビョーキ ヤデ オニイチャン(爆)

アイテムその3【進物用海苔・・・・・が入ってた空き缶】
新喜劇でもやりますか。
ぽこぽこヘッドは男のロマンや。

そのほかにも普通の楽器としてサンバホイッスル カズーといった吹きもの系が参列。

♪ぴーぴーぽぴー
♪ぶーぶーびー
と、にぎやかになってまいりました。

さてこれらの新アイテムを加えて次なるオケの演奏は、どう変化していくのでしょうね。
なんだかどんどん格好良いと言い辛くなってきておりますが。

乞うご期待!
・・・・してもらってもいいのかなあ・・・・・。

(注:このほかシンバルもオケのために購入しましたがまだ出番がありません。
らく乃おススメの【お好み焼きヘラ】にも活躍の場が欲しいな)

これは2005年の話。
その年の5月のイヴェントに出演するため、われらが「関西のこぎりオーケストラ」は練習中でありました。

しかし、今回は昨年の(吹田の音楽祭)とは違ってアバンギャルドなイヴェントの一環での出演なので練習する曲も演奏方法も「なんだかなー」な方向へつきすすんでいて・・・

 

「でな、今回はもっとゆるーく、オッシャレーで、トランスな方向でいきたいわけよ。」
とわれらがバンドマスターS(いまさら匿名にするのもなんだかなあ)支部長。

音楽祭では「ノリノリ大所帯バンド風」だったアレンジを変えたいとかなり頭を使っております。


「重低音欲しいねん。」
どこで調達してきたのか厚い木の板を数枚メンバーに配るS支部長。
板を床に置いてその上にのこぎりのもち手を打ちつけると
ドウン!と音が。

どんどん がん!
どんどん がん!
「うぃーうぃる うぃーうぃる ろっちゅー♪」(やると思った)

衝撃で練習場の床がびりびり揺れます。
確実に近所迷惑な新しい(のか?)演奏法が導入されました。
刃のほうを手でつかむので危ないです。
体力つかいます、しんどいです。
わざわざのこぎりを使わなくてもよさそうなものですが・・・・。
ツッコム勇気ありません。

 

「ヴォーカルいれよか。誰かハイトーンで薄っ気味悪いコーラス・・・らく乃ちゃん歌って。」

ヲゐ、わしかい!
怪鳥のような声で苦労して歌ってみましたが
「ノコの音と似た音なので没。」
そりゃそうだ。
のこぎりの音色を説明するとき必ず引き合いに出されるものなんだから、「女性の歌声」は。
没でよかったよ。


「これええ音するんやけどな・・・。」
うれしそうに海苔の空き缶をぽこぽこ叩くS支部長。
某アコーデオンユニットのパーカッショニスト嬢が他のメンバー全員の無言の推薦により渋々演奏担当に。(合掌)
「カホンみたいな感じでやって。」
「そんなん無理です(泣」
手がとても痛そうです。

 

「ほんでな、これ、むっちゃええねんけど誰かやれへん?」
左手に握ったマリンバの撥(マレット)にホームセンターで買ってきた和ノコを水平に叩きつけて
ぺにょ~
べよよ~
ぱひょん
と、見るのも聞くのも脱力する動作をくりかえすのはやはりS支部長。

ぶっ。
ぶははははははははははははははははははは。

もう勘弁してクレー。
腹をかかえて笑い転げるオーケストラの面々。
紆余曲折ののち、某テルミン奏者の手に委ねられました。
がんばってください。
かなり重要なポストです。
おいしいです。
ちょっとうらやましいかも。
(注:そして彼はライヴ当日熱演のあまりマレットは叩き折るわ流血するわと大変なことになってました。プロや、プロの仕事や・・・)


メロ・ベース・ギロのパートも大幅改定。
練習に集まるたびにアレンジが変わるので筆者は家で練習するのをやめました。
(こらー!!!)


ちなみにこの日の練習ではスローテンポで

♪ごん ごごん ごん ごごん
♪ん ぼーん ん ぽこ ん ぼーん ん ぽこ
♪しょこじょじゃしょこじょじゃしょこじょじゃしょこじょじゃ
♪ぽぽぽこ すぽぽこ ぽぽこぽ こぽかぽ
♪ぺこ~ べろ~ ばよん!

どれが何のパートだか当ててください。

で、かんじんの主旋律部隊はというと。

「ほんならメロデイいくで~わん・つー・わーん・つー・すりー・ふぉーはい!」
『カウント多すぎるんじゃああああああああああ!』
『どこで入ったらいいかわからへんわあああああ!』
   
・・・・・・・・・・・・・・。

 

のこぎりオーケストラの明日はどっちにあるんでしょうね。
(注:そして2007年現在もノリはほぼ変わってません。ええトコロです実に)

のこぎりでいい音を出そうとする愛好家は、のこ自身のカスタマイズにも手を出します。
ちょっとでも音域を広げようとあらゆる努力をします。
音域をひろげる、つまり叩いたり擦ったりしたとき「いい音」がでる部分を増やすにはどうしたらいいか?
刃の部分の面積を広げちゃえばいいじゃ~ん。です。
わかりやすいでしょ(笑)

ちょっと、そんな簡単に加工できるの?
鉄板でしょーが。

正直言って大変です。

パターン1「刃先をのばす」
これはソーヤー谷村さん一派が愛好している方法です。
のこは刃先をつまんでしならせて音をだすのですが、手で持つ部分をなるべく鋸の三角形スペースから遠ざけるため、アルミ等の板を刃先に溶接して「持ち手専用スペース」を作っちゃえということなのです。
こうすると音階をつくる鋸刃部分の高音部がかなり出しやすくなって音域が広がります。
適当に切ったアルミ板を接着剤でくっつけるだけなので比較的楽に作業できます。
欠点は見た目が悪くなりやすいうとこですね。
下手すると「のこぎりじゃないじゃん」ということになります。

パターン2「ハンドル部分の切断」
のこオケ仲間うちで流行(?)している方法です。
刃の部分を固定しているハンドル部分にも様々な形があります。
木を切るためにはよい形でも、音を鳴らすためには邪魔なデザインのものもあります。
そんなときはどうするか?
じゃまな所は切ってしまえ(笑)
切断いたします。
これが結構大変。
ハンドル部分は大きな螺子でしっかり刃をはさんでいます。
この螺子をはずすのが大変。家庭にある工具じゃどうにもこうにも。
また、再び螺子を締めなおすのが・・・・・・めちゃくちゃ大変。
でもきちんと固定しないと、演奏中事故にあう恐れがあります。

わー怖い。

うちには本格的な工具がないわという人はどうするか。
「えーい、このまま切っちゃえ~!」
無茶するなあ。
切る部分は鋸刃にかぶさっている部分です。
なるべく刃の背中が露出しているほうが音域がひろがりますから、刃の背中を固定している部分を切り落とします。
何で、ってのこぎりで、です。

ごーりごりごり
き-きーきー
ごりごりきー ごりききー
ごりごり・・・

ハンドル部分は木ですが刃は鉄です。
まっすぐ木の部分だけ切るのは至難の業です。
つい手元がくるって刃と刃がこすれ合って酷い音が・・・・。
出来上がった音楽用のこぎりも切ったのこぎりもボロボロ。
なかなか壮絶です。

鉄ヤスリでけずるというのはアイデアガール・ヨコユレ嬢。
これだと仕上がりも美しいです。
ただ時間がかかるのが難点。

苦労してカスタマイズすると、いい音が出たときの喜びは格別なので、懲りずに工夫を重ねる愛好家たちなのでありました。



前回は弓の作り方を作紹介ましたが、みなさん挑戦して・・・ませんね(笑)
面倒くさいですもんね。

ヴァイオリンやチェロの弓を転用するのが一般的みたいですからねえ。
アメリカへ行ったときも自作している人はいなかった様な。
手製の弓を持っていった私達は大層珍しがられました。

面白かったのは
「どうやってつくるの?」
より
「作るのに費用いくらしたの?」
と訊ねられることが多かったことです。
「2~3ドル。多くて6ドル」
と答えたら
「うわ、安い!」
はははははは。
何処の国も予算に苦労していますな。

デビットワイズ氏はチェロ(だったっけ)の弓の先にピアノのマレットをくっつけていらっしゃいましたが。
ピアノのマレットとは、ピアノのふたを開けてみるとよくわかります。鍵盤を押したら跳ねてピアノ線を叩く、フェルト部分のことです。
これ一本で叩いたり擦ったり二種類の奏法が楽しめます、あらお徳ですわよ奥様。

我らがのこぎりオーケストラも、各自いろいろ工夫しています。

弓の素材、糸の太さ、糸をひっかける溝の彫り方、糸を通す穴の開け方etc。

らく乃式弓では弓に糸をひっかけていますが、丸い穴を空けて糸を通しビーズで固定するのもなかなかよい方法です。
弓に張るときもヨレないように、なるべく平らな面ができるに糸の並びを整えることにもいろいろ工夫しがいがあります。

糸のセレクトも重要。
高級な釣り糸だと松脂がのらなくなるのでかえって使えません。
安物でよいみたいです。
手芸用テグスもよく使います。
噂では大阪中の手芸用テグスを買いあさっているのは手芸愛好家ではなく、のこぎり奏者だそうで。

ビニールチューブをつかってみても面白いです。
のこオケメンバーのヨコユレ(仮名)さんがアイデアガールで、束ねた糸の代わりにチューブ一本を弓に張ってためしていました。
結構面白い音になります。
彼女は現在胡弓の弓を転用して使っています。
使い心地は
「悪くはないけどなんだかなあ・・・・。」
だそうです。

ソーヤー谷村氏が製作・販売している弓はちょっとすごいです。
黒い樹脂製のチューブが本体で張られているテグスは超極細です。
それを360本束ねてある・・・・らしいのです。ほんとかよ。
確かに丁寧な造りをしています。
糸がずれないようきちっと束ねて端を熱処理で綴じてあります。
どうやって作るのかは企業秘密。
まあ、教えてもらっても私は作れません、根気無いから。

このソーヤー弓に松脂を塗ったあと、演奏直前にテグス部分を水で湿らせたスポンジでサッとなでると、演奏中の「弓とノコの擦れる雑音が激減」してブリリアントな音色のみが聞こえる・・・・・・・とはご本人の弁。

「水でテグスをちょっとぬらす」のは一部の愛好家に大変支持されております。
濡らしすぎると錆びの原因になるので程ほどにね。


マレットも色々工夫しがいがあります。
筆者はこっちのほうが得意です。

ノコにあたる部分の素材はコルク栓が手ごろです。
それもシャンパン類の丸い形がベター。
コレに菜ばしにつっこんでボンドで止めれば出来上がり。
あとはそれにどんな素材を巻きつけるのかはお好みしだい。

コルクのほかにけしごむ、スーパーボール、等が加工しやすいです。

もちろんいろんな「叩いて音が出る楽器」の撥を試すのもいいですね。

ある日の練習会でメンバーのツッチー(愛称)さんが謎の撥をもってきておりました。
素材、不明。
正式名称、不明。
「入手経路、もらったからどこで買えるかわからへん。

なんか、竹の楽器を叩くやつらしいで。」

筆者も触らせてもらいましたが、うーむ。
硬いんだかやわらかいんだか判らない感触のヘッド部分と、竹ひごでできた持ち手。
音は硬めでクリア。
なんじゃこら。
ヘッド部分の色と形状からオケメンバーから「ウ○コ」よばわりされてました。
これこれ、妙齢のお嬢さん方が連発していい単語ではありませんよ(汗

カスタマイズはノコ本体でもやります。
長くなったのでこの話は次回に。



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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