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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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「でゅいーん」

「べべんぼぼぼん」

「おーまーえーはーあーほーかー」

「おーまーえーはーあーほーかー」


「ぼよん!」
「ぴょいん!」
「ぽこん!」


「おーまーえーはーあーほーかー おーまーえーはーあーほーかー・・・・・」

 

 

えー。
そのー。
なんと申しましょうか。
法事やお葬式等で待合につかうらしいお寺の畳敷きの広間で車座にすわり、仏像に見守られつつブツブツ謎の呪文を吐く私たちって
決して怪しい者ではありませんから!(<説得力なし)

うおーっす!(いかりや長介風味で)
朝の八時20分だよ のこぎりオーケストラ全員集合!!
なのです。
衣装はフォーマルに白トップ黒ボトム、男性は蝶ネクタイ装備の「正調オーケストラスタイル」でびしっときめた連中は楽屋でお茶などいただきつつ演奏楽曲のおさらいを口頭でしているのですよ、音出せないから。

 

ドリフの軽快なオープニング曲のかわりに降りしきる土砂降る雨、雨、雨・・・・・。
またですか、もう飽きたぞ「のこぎり錆びちゃう~」って台詞は(怒)

今回は一心寺さんの月行事「日曜学校」特別ゲストとして我ら関西のこぎりオーケストラにお座敷がかかりました。
まいどご指名おおきに。
ありがたいご講和まえのお楽しみ、お隣にある一心寺シアターさんでスペシャルコンサートという段取りであります。
開演が十時ごろという話なのでセッティングやリハ時間を逆算すると・・・早朝集合ということに。
私は大阪市内だからいいけど、お家が京都とか兵庫の皆、今日は何時起き?
誠に持ってご苦労様でございます。

 

ご苦労様といえば。
ぞくぞく集まってきますよ聴講生の皆さんがにこにこしながら。
やはり年配の女性が多いですね、もちろん男性もいらっしゃいます。
舞台袖のモニターで客席をみるとほぼ満員。
うわー!ありがたやありがたや~~~!
小さいホールだけど嬉し~~~い!


【埴生の宿】のイントロが静かに流れてミニコンサートはスタート。
曲に合わせてまずは登場サキタ師匠。
何の説明もなく2コーラス目から演奏をはじめました。
のこぎりといえばホットブラザーズしかしらなかった観客はその胡弓のような繊細な調べにびっくりした模様。
まだエンデイングが鳴り止まないうちに盛大な拍手で大喝采。

二曲目【蘇州夜曲】にもひたすら感心大感激。

MCで
「のこぎり協会ってのがあるんですよ~。」
と言っただけで大笑いしてくれるなんて、なんと素直なお客様たちなのでしょう。
最近のこぎり慣れした観客ばかり(?)相手にしていたから新鮮だな~。
癒されちゃいましたよ筆者は。

オケがぞろぞろと舞台に現れたらこれまた大うけ。

「あれ、まあ小さい(鋸)のやら大きいのまで。」

「あんな若いお嬢さんばかり、まあ。」

「なんや変なコらやな、ああ可笑しい。」

そんな、じっと見ないでよ、照れますやんか。
客席に気をとられて筆者、ここで最大のヘマをやらかしてしまいました。
きちんとイスに座っていなかったのです。
マイク位置修正ばかりしていたから、楽曲がはじまったときベストな姿勢でのこぎりを構えていなかったのです。

記念すべき第一音が
♪ばひょい~~~~~ん
と正しく割れ鐘を鳴らしたような酷い音
ああなんてこと!

三曲目【カチューシャ】イントロはド音痴な低音部が鳴り響いてしまいました。メロにはいったらまともになったけど・・・・。
みんな ごめんなさい(土下座)
お客さんは気にしてなかったけどね、ギャグだと思っただろうし、それより例の怪鳥音・・・じゃなかった掛け声に度肝抜かれていたし(笑)

四曲目は楽屋でネタあわせしていた【オマエハ アホカ の ブルース】
この曲最強やわ・・・・・。

五曲目【ブラジル・虹丘ヴァージョン】をさらっと流して。
ラストは【ビオラ】。
この曲はやはり難しかったよ。
やわらかい音色をだすため、弓をソフトタイプにしたけどどうだったのかなあ。


沢山の暖かい笑顔と拍手が、目の前いっぱいに溢れていたので、気恥ずかしくて面映くて照れてしまいましたよ。
新鮮な観客の反応に初心にかえってみたりする筆者でありました。

おしまい。

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大阪市は毎年、大阪に縁の有る若き芸術家達に「咲くやこの花賞」を授与しています。
2006年度の受賞者は以下のとおり(敬称略)
・雨森 信(インデイペンデントキュレーター)
・晴 雅彦(オペラ)
・千日前青空ダンス倶楽部(舞踏)
・坂東 薪車(歌舞伎)
・桂 吉弥(落語)
大阪の文化を背負って活躍する皆様、受賞おめでとうございます。

大阪中央公会堂という、概観も居心地もとても素敵で落ち着く会場での授賞式は、それはもう和やかで微笑ましいものでした。

オペラの晴雅彦氏はモーツアルトの『魔笛』鳥刺しになりきって客席後方から躍り出て歌うわ踊るわ大サーヴィス。

落語の桂吉弥氏は『落語的うどんの食べ方講座』で大阪市長に
「ずるずるるるるるる・・・・」
と指南。

堅苦しい式は苦手ないかにも大阪らしい演出に参列者も楽しそうです。

 

さて、本題はここから。
なぜ筆者が受賞者に縁もゆかりもないのに、のこのこ式典に参列したかというと、式典第二部【青少年のためのコンサート】が目当てなのでありました。
大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏が楽しめるのです。
しかも、共演は昨年度の受賞者。
ヴァイオリン:中島慎子
筝と三味線と唄:菊央雄司
のこぎり:サキタハヂメ(以上敬称略)


のこぎり。
ふふふふふのこぎりが大フィルと共演!
コレを見ず聞かずして何がのこぎり奏者ですか。


吉田行地氏のかろやかな指揮で一曲目は大フィル『ウイリアムテル』序曲より“スイス軍の行進”
おもわずうきうきした気持ちになります。

二曲目でヴァイオリン中島氏登場。
サラサーテのカルメン幻想曲を情熱的に奏でます。

そして待ってました三曲目!
サキタ氏がのこぎりを持って登場すると、客席からくすくすと笑いがもれ聞こえてきます。
なにしろ大阪でのこぎりといえば
【おーまーえーはーあーほーかー】
ですからね。
そしてまたサキタ氏のいでたちがまた、その、なんと申しましょうか。
大フィルと式典に敬意を表して燕尾服すがたなんですが、普段着慣れていないせいかどうみても七五三(笑)
ああ、千歳飴持たせたい~~~~~

しかししかし!
演奏を聴いておどろけ見て呻れ。
オリジナル曲『光のさす方へ』の美しいしらべを。
ハープの音もうららかに、オーケストラヴァージョンの壮大さにも負けず、のこぎりの旋律は観客の心をうちましたとも。
私もこの楽曲は思わず勝手に歌詞付けて歌うほど大好きなので感動もひとしおです。
鳥肌たったよ。
満員御礼な客席の4分の三は、のこぎりの音がこんなに美しいなんて初めて知ったに違いないでしょう(残りはのこぎり関係者・私も含めて/笑)
隣席の年配のご婦人二人連れなんて
「あらー」
「まー」
と目をまんまるにしてやたらと感心して、曲が終わったあと褒めちぎっていました。
のこぎりファンご新規さま二名でーす(なんじゃそら)

四曲目は打って変わって菊央氏が一人。
三味線と唄でオリジナル『黒髪』。
幻想的な空間を味わいました。

五曲目でここに中島氏再び登場。
菊央氏は琴に楽器をかえておくるは『春の海』。
お正月のBGMでおなじみですね。
しかし尺八ではなくヴァイオリンであのメロデイを耳にすることの、なんとオツで楽しいことなのでしょう。
こういう異種格闘技は大歓迎です。

そして極めつけの変則対決六曲目。
バッハ作『二つのヴァイオリンのための協奏曲』よりBWV.1043第二楽章。
ヴァイオリンVSのこぎり二重奏!!
大フィルも加わっての夢の大共演です。
ここで大変興味深かったのが、中島氏とサキタ氏の奏でる音色の性質。
確かにまったく違う楽器ではあります。しかし。
ヴァイオリンの中島氏はなんともブリリアントでダイナミックでアグレッシヴな持ち味で、対するサキタ氏はノホホーンとマッタリとたおやかな空気。
目を閉じて音だけ聞けば男女が間逆に感じられてとても面白かったです。

ハーモニーにうっとりしていると、悲しいかなプログラムはもう最終へ。
ビゼーのカルメン第一組曲。
一段と冷え込みを見せた外気を吹き飛ばすような演奏に身も心もホコホコほかほかになって演奏会は終演しました。

 


演奏がおわってからも頬が緩んで仕方の無い、耳に美味しい一日でした

上演10分前。
舞台袖で客席をモニターでみてみると思った以上に空席が目立つ。
勿体無い、もっと宣伝すればよかったと臍をかむ思いだ。
のこぎりとアコーデオンとスチールパンのステージが楽しめるのだぞ、お買い得なのだぞ!!

上演5分前。
アナウンスが入ると、ようやく席が埋まってきた。
ふう。
一昨年もこのメイシアター中ホールにお世話になったが、そのときと緊張の種類が違う。
あの時は単なる武者震いだったけれど今回は責任感の度合いが上がっていた。

一人に付きマイクが一本。
確実に音が観客に届けられる。
良い意味でも悪い意味でも。


「時間や。」
「手順通りに入ってください。」

上がったままの緞帳の下、オケメンバーが席に着く。
らく乃は後列中央へ。
マイクの位置をチェックして、鋸と弓を構える。
全員の準備が整った。

 

♪ボン・・ボン・ボン・ボン・・・・・・・・・・・・
静かにベースが余韻の尾を引いてリズムを刻み始めた。
一曲目『イロード~侵食』
初っ端からオリジナル曲(しかも重く暗い旋律の大曲)をぶちかましだ。
のこぎりの音が何層にも何層にも重なって、そのうえから更にサキタ師匠の狂おしく切ない旋律が絡まってゆく。
筆者はひたすらに伴奏パートを繰り返して一種のトランス状態になりかけるのを懸命にこらえた。
なにしろこの曲は終わりの一音が放つ余韻が命なのである、気が抜けない。

ほわ、と余韻を残して最後の一音が空に消えた。
と、休まず続いて一人の奏者がマレットでリズムを刻み始めて。

♪コン コン コン コン・・・・

一人、また一人と弓をマレットに持ち換えた奏者がリズムをかさねてゆく。

♪コン コン コン コン・・・
♪んカ んカ んカ んカ・・・
♪んカカッッカんカカッッカ・・
♪ぼーん ぼーん ぼーんぼんぼん・・・
♪カッコン コーンんカ!・・・
♪ぎーちょちょ ぎっちょん・・・

はい、皆さんお待たせいたしましたな。
二曲目は、のこオケがお送りしております数々のレパートリーより、人気ナンバー『カチューシャ』登場。
しかもいつもよりメンバー増量ヴァージョンです、張り切ってまいりましょうか皆の衆。

「ハーッ!ハ!」
掛け声も勇ましく

♪べんよー べよべよー
時折合いの手を入れる怪奇音(サキタ師匠が羊羹流し型の底板を叩いてます)もひざ砕けに

ご存知ロシア民謡は加速して一気に爆発した。

 

暖かい観客の拍手に一礼した後でようやくMCタイム。
鋸からギターへ持ち換えて、サキタ師匠は次曲の解説をはじめた。

三曲目は『VIOLA』。
今回初めて演奏するオリジナル新曲だ。
実はこの曲はある人物に捧げられた切ない経緯があるのだが、今は語るのは止めて次の機会へまわすことにする。
この件に関しては筆者も少しばかり思いいれがあるのだよ。

金鳳花の野原を風が吹き抜けていくような
青空に鳥が舞うような
爽やかでいて、しっとりとした旋律が紡がれて・・・・

一所懸命に演奏したのだけど。
観客に伝わったのだろうか。
この想いと祈りが。

 

感慨にふける間もなく直ちに席替え。
ここで筆者は前列へ。すばやくマイクの位置をチェック。
今回のステージは頻繁に座席のシャッフルが行われている。
それもこれもいいハーモニーを観客に届けるための苦肉の策で。
ギリギリまで席替えシュミレーション地獄で、スタッフは耳から煙吹いていた。
合掌。


四曲目はこれまたオリジナル『Saw Rock』
これも人気ナンバーである。
このあたりで筆者もようやく気分が落ち着いてきた。
とくにこの楽曲は大好きなのだ。
サキタ師匠のギターも軽快に
鋸のピコパコした宇宙音やふゅるふゅるした怪奇音で
観客の気分は「シェキナベイベー!」である。たぶん。

 

あっという間にラストの曲へ。
何故今までこの楽曲を演奏しなかったのか不思議な、のこオケのために存在しているような超強力な破壊力を秘めた新作である。
作曲した北海道のバンド【キッコリーズ】のみなさんアリガトウ!
大事に大事に演奏させていただくよ。

「いくぜ!『オマエハ アホカ ブルース』!」

・・・・・・・・・・えーと。
説明は要らないと思うのでこの楽曲についてはノーコメントで(笑)
上手に演奏するコツはあんまり練習しないことという、哲学的なメロデイには違いないわな。
というわけでこの曲は殆ど練習していなく、なおかつ舞台の上で気の抜けまくった演奏だったのだが、何故かコレが一番客受けよかったのである・・・・・・・とほほほ。

 


暖かくて盛大な拍手をうけて。
のこぎりオーケストラは自分達のステージを務め上げ、次のアコーデオン楽団へとバトンを受け渡したのであったことよ。

 

上演10分前。
舞台袖で客席をモニターでみてみると思った以上に空席が目立つ。
勿体無い、もっと宣伝すればよかったと臍をかむ思いだ。
のこぎりとアコーデオンとスチールパンのステージが楽しめるのだぞ、お買い得なのだぞ!!

上演5分前。
アナウンスが入ると、ようやく席が埋まってきた。
ふう。
一昨年もこのメイシアター中ホールにお世話になったが、そのときと緊張の種類が違う。
あの時は単なる武者震いだったけれど今回は責任感の度合いが上がっていた。

一人に付きマイクが一本。
確実に音が観客に届けられる。
良い意味でも悪い意味でも。


「時間や。」
「手順通りに入ってください。」

上がったままの緞帳の下、オケメンバーが席に着く。
らく乃は後列中央へ。
マイクの位置をチェックして、鋸と弓を構える。
全員の準備が整った。

 

♪ボン・・ボン・ボン・ボン・・・・・・・・・・・・
静かにベースが余韻の尾を引いてリズムを刻み始めた。
一曲目『イロード~侵食』
初っ端からオリジナル曲(しかも重く暗い旋律の大曲)をぶちかましだ。
のこぎりの音が何層にも何層にも重なって、そのうえから更にサキタ師匠の狂おしく切ない旋律が絡まってゆく。
筆者はひたすらに伴奏パートを繰り返して一種のトランス状態になりかけるのを懸命にこらえた。
なにしろこの曲は終わりの一音が放つ余韻が命なのである、気が抜けない。

ほわ、と余韻を残して最後の一音が空に消えた。
と、休まず続いて一人の奏者がマレットでリズムを刻み始めて。

♪コン コン コン コン・・・・

一人、また一人と弓をマレットに持ち換えた奏者がリズムをかさねてゆく。

♪コン コン コン コン・・・
♪んカ んカ んカ んカ・・・
♪んカカッッカんカカッッカ・・
♪ぼーん ぼーん ぼーんぼんぼん・・・
♪カッコン コーンんカ!・・・
♪ぎーちょちょ ぎっちょん・・・

はい、皆さんお待たせいたしましたな。
二曲目は、のこオケがお送りしております数々のレパートリーより、人気ナンバー『カチューシャ』登場。
しかもいつもよりメンバー増量ヴァージョンです、張り切ってまいりましょうか皆の衆。

「ハーッ!ハ!」
掛け声も勇ましく

♪べんよー べよべよー
時折合いの手を入れる怪奇音(サキタ師匠が羊羹流し型の底板を叩いてます)もひざ砕けに

ご存知ロシア民謡は加速して一気に爆発した。

 

暖かい観客の拍手に一礼した後でようやくMCタイム。
鋸からギターへ持ち換えて、サキタ師匠は次曲の解説をはじめた。

三曲目は『VIOLA』。
今回初めて演奏するオリジナル新曲だ。
実はこの曲はある人物に捧げられた切ない経緯があるのだが、今は語るのは止めて次の機会へまわすことにする。
この件に関しては筆者も少しばかり思いいれがあるのだよ。

金鳳花の野原を風が吹き抜けていくような
青空に鳥が舞うような
爽やかでいて、しっとりとした旋律が紡がれて・・・・

一所懸命に演奏したのだけど。
観客に伝わったのだろうか。
この想いと祈りが。

 

感慨にふける間もなく直ちに席替え。
ここで筆者は前列へ。すばやくマイクの位置をチェック。
今回のステージは頻繁に座席のシャッフルが行われている。
それもこれもいいハーモニーを観客に届けるための苦肉の策で。
ギリギリまで席替えシュミレーション地獄で、スタッフは耳から煙吹いていた。
合掌。


四曲目はこれまたオリジナル『Saw Rock』
これも人気ナンバーである。
このあたりで筆者もようやく気分が落ち着いてきた。
とくにこの楽曲は大好きなのだ。
サキタ師匠のギターも軽快に
鋸のピコパコした宇宙音やふゅるふゅるした怪奇音で
観客の気分は「シェキナベイベー!」である。たぶん。

 

あっという間にラストの曲へ。
何故今までこの楽曲を演奏しなかったのか不思議な、のこオケのために存在しているような超強力な破壊力を秘めた新作である。
作曲した北海道のバンド【キッコリーズ】のみなさんアリガトウ!
大事に大事に演奏させていただくよ。

「いくぜ!『オマエハ アホカ ブルース』!」

・・・・・・・・・・えーと。
説明は要らないと思うのでこの楽曲についてはノーコメントで(笑)
上手に演奏するコツはあんまり練習しないことという、哲学的なメロデイには違いないわな。
というわけでこの曲は殆ど練習していなく、なおかつ舞台の上で気の抜けまくった演奏だったのだが、何故かコレが一番客受けよかったのである・・・・・・・とほほほ。

 


暖かくて盛大な拍手をうけて。
のこぎりオーケストラは自分達のステージを務め上げ、次のアコーデオン楽団へとバトンを受け渡したのであったことよ。

 

あ、あ痛たたたたた・・・・・。
珍しく胃炎を患っています、らく乃です。

去る2006年1月14日に吹田メイシアター中ホールにて演奏会が行われました。
いままでメイシアターは世界の民族音楽を市民に楽しんでもらうためイロイロなアーチストをホールに招待していましたが、会館20周年スペシャルということで『関西を中心に活躍するミュージシャン9組が集結し、音楽の三大要素「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の3つキーワードのもと、2日間3公演』という太っ腹企画を打ちたて、そこに我ら【関西のこぎりオーケストラ】も招待してくださったのです。
感激で涙出ますがな。

共演はガールズアコーデオン楽団【リュクサンブール公園】
スチールパン楽団【one hartz pan groove】
という誠に持って大サービスな組み合わせになっておりました。
凄いんですよマジで。

んで。

その凄くすんばらしい仲間たちと演奏するんですが、い・・・痛い痛ぁ~い、胃が痛い~~~。
ピンで舞台に立つより緊張しています。
私としたことがガラにもない状態です。

実は今回の準備期間、演奏楽曲に変更やらアレンジ改訂やら期日ギリギリに新曲追加とかもう大変なことになっちゃっていたのですよ。
オケメンバーもその日出演できる人数が少なかったり(20人居ませんでした)
ふう・・・・・。

呑気お気楽がチームカラーなオケ連中が、涙目になりつつ殺気立った雰囲気の中猛特訓しているのですが、これがなんともうまくいかなくて。
ドツボにはまってさあ大変。
オケメンバーにはリュクサンと掛け持ちしている人もいるので心労は絶えなかったと思います。

当日は楽屋変更もあったのですが、運悪く連絡メールサーバーがメンテナンスに突入しちゃって用件が誰にも伝わらなかったり。
さらに朝から雨が降って、士気の下がること下がること。
のこぎり錆びるよう・・・・。
そういえば、昨年の滋賀ライヴから連続4回雨降りだわ、のこぎりイヴェントって。
呪われてるのかよ(笑)

楽屋で泥縄な練習。
リハーサル。
さらにまた楽屋で練習。

実はこのとき筆者大ピンチでした。
【楽曲E】綺麗な音出ません、歪むわ雑音でるわ。そんでもって長い曲だから途中で腕が痺れてくるわ。
【楽曲K】一人だけ低音ベースパートなんですが、ダメ出しくらいました。
【楽曲V】新曲難しすぎです・・・・。
【楽曲PとB】リズム隊の入るタイミング変更だって。エンディングも変わるよ今頃。

うふふふふ。
あはははは。
なんか、川のあっち側からご先祖様が手招きしているのが見えて・・・・・。


いかん。
逝くのは本番舞台勤め上げてから後、後よっ!!
えー、開演20分前ですが、らく乃メシ食います!

「らく乃ちゃん、あんた今頃何してるの。後に食べぇや。」
「うわあ、お稲荷さんや。おばあちゃんみたいやね。」
「ほんでまた、魔法瓶にお茶持参って、遠足気分満々やわ。」
「卓袱台借りてきたら、似合うで。」

腹が減って力が出てきてないのですよ。
まだ時間あります。
・・・・・・化粧も軽くやっとくか。

「軽くない、その化粧軽くない!」
「バリバリのキメキメやんか、何やのそのチーク。」

えー?
今日のメイクはごく薄く、薄造りやのに。

「薄つくりって。」
「刺身やないねんから・・・。」

何とでも言うてください。
オケメンバーを脱力させる言動が出来てるってことは、筆者、HPとMPの補充が完了したしるしです。

いよっしゃあ。
なんとかやれるかも。

「舞台袖に集合。」

のこぎり、付属ハンドル1、付属ハンドル2、マレット1、マレット2。
今回は持って行くものが沢山あるけど忘れ物ないね。
弓には松脂を塗って準備完了。
よし、いくぜ!

のこぎりピクニックレポート
2005年10月1日~2日滋賀県「高取山ふれあい公園」にて

夏のなごりの蒸し暑さのなかにも紅葉がほんのり赤く染まって秋気分。
こういう時期に自然に包まれたキャンプ場でバーベキューなんていいな、そんでもってお気に入りの音楽があればサイコー!・・・・・てなわけで。
いよいよ始まります【MUSICAL SAW PICNIC in JAPAN】
鞄にのこぎりを、心に大好きな曲を詰め込んだ老若男女が、日本全国から続々と高取山に集合しました。その人数およそ70名、しかも参加者の90パーセント以上がのこぎり奏者という愉快な顔ぶれです。これはもう絶対面白いことが起こるに違いありません。

狼の遠吠えか、妖怪呼ぶ子か。コンサート参加者が早朝からキャンプ広場の彼方此方でひゅるひゅるふゅおーん♪と独特の音色を響かせて練習しています。イイ感じです。

丸太造りの素敵なステージは、前日手作りした色とりどりのペナントや茸のオブジェで飾られていて、お祭り気分満点。
コンサートは、発案者・Sさん(from関西)の挨拶でゆるーく始まりました。

まず最初はKさん(from関東)プロデュース『西瓜割り』の儀から。
目隠しをしたGさん(fromアメリカだけど関東在住)がのこぎりを構えて・・・おっとっと、うわー危ない、こっち来ないで!
ぶじに真っ二つに割られた西瓜に拍手喝采。やれやれ。

ここからがいよいよ本番コンサート。
エントリーした演奏者達は、ソロで、コンビで、グループでと様々なスタイルでのこぎりを奏でます。のこの種類や弓、マレットにも各々独自のこだわりと工夫がみられるので耳だけでなく目でも楽しむことができます。

曲のセレクトの幅の広さがこれまた無茶苦茶なのがこのコンサートの良いところ。
クラッシックに酔い、アナーキーなパンクアレンジに爆笑し、ハワイアンや懐メロ演歌との相性の良さに聞きほれて、スタンダードナンバーにナミダ涙。
一日目前夜祭は来られなかった滋賀支部メンバ-も合流して、格地域、チームお国自慢(?)演奏も続々披露となりました。

司会嬢sさんの名調子でプログラムも佳境にはいってくると、演奏途中突然歌いだす人もいて・・・・・なんですかSさん、「ああ~もえあがる~山の火よ~~♪」って。なんですかその遠い目は。『煙が目にしみる』ですって?(笑)
Oさん率いる関東チームの『大輪唱かえるのうた』に癒されていると、次に素敵なアンサンブルを披露してくれるチーム東海、リーダーmさんマイクを握って曰く「業務連絡です、皆さん、御飯が炊けました。」
ステージすぐ横では大なべいっぱいにカレーやスープがくつくつ煮えてイイ匂い。お腹がすいた人さあおいで。食べながら飲みながら、ゆるゆると、のこの音色に浸りましょう。
おや?Tさんが・・・・・。あ、あ、バンジョー抱えたままのこぎり弾くなんて無茶ですう(大爆笑)。ハラハラさせつつ「大須の旦那~一杯おごってよ~♪」と『おおスザンナ』の替え歌で大層会場を盛り上げてくださいました。ああ楽しい!
メンバー数最多を誇る関西のこぎりオーケストラは新曲を本邦初公開。みんな緊張してたけどやって面白かったね、愉快な気分だね。
そして出来立てほやほや北海道支部より参加、キッコリ-ズ。ヴァイオリンやギターとの美しいのこアンサンブルと歌声は心に沁みました。

プログラム終盤とうとう降り始めてきた雨から「のこが錆びちゃうよ」と庇いつつも、せっかくこれだけ大勢の奏者が集まったんだからセッションしたいですよね。
最後に『蛍の光』を軽快なテンポで全員で大合奏して長時間に及ぶピクニックコンサートは終了しました。

色々ハプニングも起きたけれど楽しかったピクニック。
普段なかなか会えない遠い地に住む音楽仲間が集まって、有意義な交流の場を持てたのではないかなと思います。
また、いつか再び、いやいや三度四度とこういう機会があればいいですね。
ご参加くださった奏者のみなさん、スタッフのみなさんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。


記者:らく乃from関西支部

 

♪朝だあーさーだーよ あさーひーが昇ーるー

ぐんうもうにん えびばで!
翌2日めでございます。

みなさん、よく眠れましたか?
筆者は大部屋のいちばーんすみっこで子供用布団に包まってねていましたことよ。
肩身狭かったなあ。

「らく乃ちゃん、アンタなあ・・・・(怒)」
「あたし、あんなものすごいイビキと歯軋り初めて聞いたわ(怒)」

ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい。

前日飲み過ぎました。
寝ているときより起きたときのほうが肩身狭いです。
ううううううううう。

持参したりんごとパンで朝食をとってから、散歩にでかけました。
いたたまれず逃げ出したとも言います、はい。

後で聞けば、前夜の宴会で飲みすぎ者続出で様々な伝説が紡ぎだされていたとのことなので、私のやらかしたことなど可愛いもんでしたがね。(<そうか?)
とにかく大事に至らずでなにより。

のこぎり担いで散策途中、いい塩梅の野原があったので、軽く練習。
見渡せば、腹ごしらえを済ませたのこ奏者たちが三々五々と散らばって各人各様な練習をしています。
シュールで牧歌的ないい風景です。
ちょっとうるさいけどね。
散歩途中の犬に怪訝な顔を向けられつつも、野外で演奏する気持ちよさは格別です。

そうこうしているうちに、集合時間となりました。
舞台の方へ行くと、前日に飾りつけ班が奮闘してくれた苦労のデスプレイで、なんとも可愛らしい素敵なステージができあがっています。
カラフルな飾り文字や垂れ幕にキノコオブジェまで(笑)

機材班も野外ということでかなり苦労していたみたいですが、どうやらいい感じにセッティングできたようです。
バックアップ宜しくたのむぜ。

二日目のコンサートだけの参加者もいるので、駅まで迎えの送迎班や受付班、コンサート進行班などがてきぱき働いています。

「炊事班、集合~~~。」

はーい。
お昼ごはんはステージ横でカレーを煮る手はずになっております。
今のうちに材料を全て刻んでおくということですね、了解。

ぐつぐつ煮える大なべ三つはそれぞれに「チーズカレー」「スペシャルカレー」「ミネストローネ風スープ」と炊事奉行mさん夫妻の味付けが施されます。
自家栽培のハーブまで持参してくれてましたよ、本格派だよ。
電気釜は今回3台用意しました。
お腹が空いた子、どんと来い!

「んじゃ、面子も揃ったし、そろそろはじめよっか~~~。」
例によってS支部長の、のほほんとしたトークでスペシャルコンサートが開始しまし・・・・・・。

「ちょっとまって、アレやらなきゃ、アレ。」
「あ。大切なこと忘れてた、誰かひとっ走りしてアレ取ってって!」
「急いでな!」

手の空いているものが準備のため慌てて四方にちります。
それほど重要なアレとは。

「西瓜お待ちどうさま~~~~」
「おっしゃあ、待ってたで。」
「ビニールシートオッケーです。」
「のこぎりオッケーです。」
「割るひとは?」
「ここはやはりスーパーガイさんで。」

・・・・・・・・・・・なにやってんだか。

昨年アメリカでのキャンプでもやりましたが、東京支部K口さんはスイカ割りが大好きで、いつの間にやら
「ノコギリキャンプでは必ずスイカ割りをすべし!それもノコで割るべし!」ということになってしまっておりまして。

峰打ちとはいえ、目隠ししてノコを振りかざした巨体にふらふら向かってこられたら怖いよこれは(笑)
お約束の騒ぎのあとズンバラリンと見事にスイカが真っ二つになってようやく
「コンサートを始めます」
となったのでした。
やれやれ。



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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