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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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 seven saw stories 第三夜

 ごく一部の読者の皆様お待たせいたしました。
のこぎり学講座レポ、ようやく第三夜目の掲載です。

いやあもう今回の講義ってば大発見・新事実の連発でもう、どこからまとめりゃいいのかまったくわかりませんでした。
教授が話した内容全部羅列すれば簡単なんですけどね、この講義録はあとで本にまとめて出版されるんですよ。
それをいまここですっぱ抜くなんて真似できるわけないでしょ(汗)
でも有る程度までは書かないとレポートにならないし・・・・・・。

というわけで今回は伏字祭りです、ええもうイカガワシサ大盛1.8倍(当社比)でお送りいたします。


第三夜テーマは『世界史』。
グローバルな視点でのこぎり音楽の発生についてみんなで考察しました。
その前に恒例模範演奏コーナーです。

お、教授、その弓は先端の背中にピアノのハンマーがついていますね。
デビット・ワイズ式の弓マレット兼用です便利だな~。
曲目はハチャトゥリアンの『剣の舞』です。
ちゃちゃちゃちゃとメロを刻む場所はハンマー部分で
ふぃろ~んと奏でる箇所は弦で演奏分けています。
それにしても凄いなこんな早いテンポの曲とても真似できないや。

生徒の目を点にしたまま、教授は講義をはじめます。
プロジェクターには旧石器時代からののこぎりの進化と変遷がうつっています。

へえ。
日*は欧米やア*ア全域と比べたらかなり独自の進化を遂げているんだ。
私たちにはおなじみの「長方形で両刃」ってのは他の国に無かったのか~しかもその形が発明されたのは明*になってからでそれ以前はいわゆる「木の葉型」と呼ばれる楕円片刃。
製鉄技術の進歩がのこを進化させたんですね。

のこぎり演奏の為に必要な「細長い台形」をしているのは西*の製材用ハ*ド・ソーが元になっていて他の用途に使われている大小様々なのこぎりは演奏に向きません。
ふむふむ。
やはり*洋でもこの形式をとるようになったのは産*革命あたりですか。
鉄板部分を広く大きくとることが偶然にも楽器のシロフォンに似たんですね。

それを鳴らして遊ぼうとはじめたのはどこの誰なのかは諸説紛々で
・北アメ*カ説
・ス*ンジ*ビア説
・南アメ*カ説
・ス*ス説
と、世間でそうじゃないかと考えられている有力なものが沢山でていますが公式記録として残されていない為真偽は定かでありません。

まあでもこんなに愉快で楽しい気分になれる楽器なんですから、各国でそれぞれ自然発生していてもおかしくないですね。

公式記録として残っているものはD国の行商人が**方面で**業の人がのこぎりを叩いて鳴らして遊んでいるのを見て
「こりゃおもしろい、こういう使い方を母国に広めたらウケルぞ」
と、のこぎりを大量に輸入してみたところもくろみは大当たりで大流行!!
業務用の道具がン万本も売れたという記録が残されています。
そしてどうやらこのブームがめぐりめぐって日本へやってきたもようです。

でもこのときはまだ叩くのが主流でした。

これを弓で奏でるようになったきっかけとは・・・・・?


むか~しむかし
あるところに樵がおりました。
彼は鋸をたいそうだいじにしておりましたところ、ある晩夢枕に愛用ののこぎりが立って彼にこういいました
「HEY!いつも俺を大事に使ってくれてありがとよ!俺は嬉しいぜ。
そこで俺と気持ちが通じ合っているアンタにちょいと頼みがあるんだ。
俺の背中を掻いてくれないか?そうすれば俺はアンタのために気持ちよく唄をうたうことができるんだ!」
夢から覚めた樵はお告げのとおりのこぎりの背中を弓で擦ったところ妙なるしらべが・・・・・・・・っておい本気かよ(笑)

この逸話はジ*・レ*ード氏による著書、タイトルもずばり「スク*ッチ・マ*・バッ*」に詳しく記されています。
のこぎり音楽業界では初の考察本です。信憑性についてはまあちょい難ありですが著者の愛とユーモアに溢れた語り口は読み物としても楽しめるものだそうですので英語に自身のある方は是非チャレンジを。そして訳した内容を私に教えてください(<こら)

 

 

・・・・・・・・・・えーと、みなさま。
今のが正しい歴史ちゅーわけじゃないですからね。
まあそのそういう話もあるのよという・・・・。

教授、教授!
もっとちゃんと史実に基づいた話はないのですか。

え、あるの?
もう。それを早く言ってくださいよ。

ほう・・・・。
このことについて「この人が一番はじめに発明した!!」と言い切ってしまうのは乱暴ですが、少なくとも己のアイデアでこの奏法を開発した人物がいると公式記録にのこっていると。
そして人物写真もあるんですか、ウソォ?!

うわお!
なんてこった、件の人物は*性じゃないですか!!!!!
いったい何者なんですか?

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2006年度ログ seven saw stories 第二夜      

第二夜のテーマは「のこぎり音楽の現在」
サキタ教授と仲間達が参加した、世界のミュージカルソウフェスティバルのビデオレポート鑑賞会です。

おっと、その前にいつもの模範演奏ですね。
プッチーニの『私のお父さん』可憐に弾きこなしてから。
「では最後の曲です。」
っておい(笑)

続いてスタンダード中のスタンダード、ショパンの『別れの曲』。
いいですねえ。
沁みますねえ。
しっとりとした雰囲気の中で講義ははじまりました。

でもね「ワタクシゴトですが」とひとこと断ってから語るその内容ですが教授。
いちいち断らなくてもこの授業全編教授の私事だって皆わかってますから(爆)

 


ではレポートDVD一本目です。
今回はプロジェクターも用意万端ですね。

「これは2004年にアメリカで行われたミュージカルソウフェスティバルの模様です。」

うわあ懐かしい!
ココだけの話ですが筆者はコレ参加してるんですよ。(詳しくはこのブログの過去スレッド参照)
莫大な量のヴィデオをうまく編集して短いドキュメンタリーにしあがっています。
2004年に吹田でやった日本版フェスで上映したものですね。
あの時は舞台袖からこっそり眺めたものでしたが、今あらためて見るとやはり変だわこの連中(笑)
ゆっる~いお祭り騒ぎの渦中にいた私には当たり前に感じていたアメリカの日々ですが、一緒にレポートを見ている観客の笑い声と、冷静な教授のセルフツッコミからしみじみ感じましたよ。
「何やってんでしょうねイイオトナが」とね。

「ここに映っている人ソコとソコに座ってますよ。」

ぎゃ!
教授、こっち指差すんじゃないの。

 

 

いらん汗かいてしまいました。
続いて二本目です。

「2000年にチェコへ行ったときの模様です。」

このヴィデオはかなり長いものでした。
謎の人物からの謎の招待状の話にはじまって

・謎の開催地(「オルズニー」はチェコのあちこちにある地名で特定するのに難航)
・謎の人物と待ち合わせ(とにかく指定された劇場前へ13時に来い)
・待ち合わせに現れた人物につれていかれたのはなんと「サーカス」
・というわけでサーカステントの丸盆が今回のステージ

と、まあ全編謎だらけ。
チェコの言葉なんかまったくわからないから全て推測で話は進みます。
まったくよくそんなところへ出かけたモンですね凄いですよ。

そしてチェコの皆さんのなんとも正直で親切で素朴な優しさというか。
暗く辛く重い自らの歴史を笑いとばすおおらかさには、なんだかこちらも力つけられるようです。

・歌手でのこぎり奏者のペードルドピタさん会ったこと
・日本チームはおそろいの「のこ音浴衣」で登場したらまるで大喜利みたいだったこと
(教授・・・浴衣の裾つんつるてんやないですか・・・それが原因でしょ、あと、ボウズ頭)
・教授個人は「知らん間に籤で順番きまっとっていきなり一番手」で弾かされた
・アンサンブル曲は『恋は水色』
(当時のメンバーは全員今ものこオケで頑張ってますvかっこいーv)
・謎のじいさんにこころ奪われたこと
(ほんとうにこのおじいさんったら何者だったんだろう。すごく素朴にのこぎり演奏を愛していてそれがステキでした。演奏の上手下手なんか超越してました。仙人かしらん?)


のこぎりを演奏することにはプロもアマチュア関係ないし
これが正しいやり方ってものは存在していないし
どうしなくちゃいけないなんてルールはまったくない
自由に楽しむ
それだけ

 

「ペートルの影響で作った弓です。アクリル板に糸を張りましたが、張りはゆるゆるです。
やさしい音が出ます。」

おしまいにもう一曲。
グノーの『アヴェ・マリア』

穏やかで緩やかなのこぎりの音色を愛する気持ちに国境は関係ないよね。

 

 

 

 

本日の迷言。
「僕、海外へでかけるときはいつもボウズなんです。」
だからよけいにこどもと間違えられ・・・・・・・げふんげふん。

2006年ログ

場所は大阪某所にありますカレーとキッシュの美味しいカフェで。
とうとうハヂまり・・・じゃなかった、はじまりましたよ。
サキタハヂメの「のこぎり音楽の世界」(全7回)が!

のこぎり奏者サキタ氏が、いつものミュージシャンモードとはちょっと違う
プロフェッサーモードでアカデミックに「のこぎりで音楽を奏でる魅力」を語ります、たぶん、おそらく、予定(<なんじゃそら)

毎月一回、約半年間にわたって行われる講義の内容は以下のとおり。

【第1回】「のこぎり音楽との出会い」…響きや奏法など、その魅力
【第2回】「のこぎり音楽の現在」…ミュージカルソウフェスティバルを中心に
【第3回】「のこぎり音楽の歴史I~世界史」…石器時代から現代まで
【第4回】「おすすめ音源鑑賞会」…この音を聞いてくれ
【第5回】「のこぎり音楽の歴史II~日本史」…日本への伝播そして今
【第6回】「のこぎりは鉄でできている」…鉄(Fe)の話をしよう
【第7回】「のこぎり音楽、その響きの可能性」&クリスマスコンサート


不詳で不祥な不肖のSAW者であるわたくし、がんばって全講義を受ける覚悟であります。
で、ここにレポートを書こうかなと思ったのですが
「最終的にはコレ本にまとめるねん。」とサキタ教授(笑)がおっしゃったので

・ネタバレにならない程度の講義の覚書
・授業の雰囲気
・これは本に書きそうにない教授の講義珍Play好play迷言集

を中心に書き留めていこうと思います。

なお、ここには表記しませんがこの講座、受講生常時受け付け中です。
講義と書きましたが要は「アーチストのトーク&実演サロン」なのです。
テキストやノートは必要ありません。
もちろん楽器も。
一回限りの観覧もOKですから、仕事帰りにでも身一つでお気軽にご参加ください。
ワインやジュースを飲みながら居心地のいいカフェでゆったりまったりいたしましょう。



と、いうわけで~~~。
行ってまいりました第一夜目、講義内容は「のこぎり音楽との出会い」。
のこぎり歴15年サキタ教授の「俺はこうして鋸の魅力にとりつかれた」話を拝聴してまいりました。

30人ほどの受講生、と言うかお客さんのなかで「のこぎり演奏聴くの初めてです!」と仰ったのは2~3人程度。
あとは「聴いたことがあるし大好き」がほとんどで「すでに弾き方マスターしてまっせ、へへへ」という私のようにスレた輩もかなり混ざっています。

「横山ホットブラザーズさんの例のアレ」は全員周知の事実というところからゆるゆるとトークは開始しました。

・和のこと洋のこの話(日本でSAWプレーヤーが育つのは世界標準から比較検討するとかなり奇妙らしい)
・歌六師匠のこと(貴重な歌六師匠の舞台芸録音テープ試聴。隠し録りて、おいおい)
・ホット師匠のこと(S字にしまんにゃわ~)
・デビットワイズさんのこと(ワイズさんいついて判らんことは本人に尋ねてくださいよ)
・日本のこぎり音楽協会関西支部をまかされたこと(今だから言える笑撃の事実)

講座の初回イントロダクションということで、今日聞いた内容はあくまでさわりの部分。
後日改めて詳しく語るよとのこと。

模範演奏は二曲。
『オーバー ザ レインボー』
『ガータ ナ マータ』
使用のこは【チャーリーブラックロック】使用弓は【サキタスペシャル(仮)】でした。

 


本日の迷言
川原で練習していたら犬が寄ってくるという話をふまえての教授のお言葉
「のこぎりでツチノコ呼びたいねん!」
・・・・・・・・・・・・・・がんばってください。

以上

2006年09月ログ
 中之島国際音楽祭~のこぎり音楽~ レポート     

大阪市役所の市民ロビーってレトロでええ感じですね。
のこぎりはある意味空間全てを共鳴させるようなところがあるから、ああいう一種の反響しやすい閉鎖空間は鋸奏者にとって演奏してとてもきもちいいと思います。
コンサートをみていて、まじで羨ましかったですよ。

というわけで今日のライヴれぽは9月16~18日まで開催されている中之島国際音楽祭の二日目プログラムの一つ「のこぎり音楽~息を呑む美しさをあなたに~」でございます。
演奏はご存知(かどうかは知らないけど)サキタハジメ氏。
ピアノ伴奏はいつもナイスコンビネーションな小松なお子さんです。

この音楽祭は他にもたっくさん素晴らしい演奏家や表現者や学者さんが
「音楽っていいもんだね」
と体感させてくれるプログラムだらけで本人としては全部見てみたかったんですけどそれは無理な話でしたからね、これ一つだけです(笑)


およそキャパ400席の会場は満員です。
その過半数は【真面目なのこぎり演奏】を聴くのが初体験です。
おお、客席の反応が新鮮だ(笑)
特に私の前の席に座っていた上品なおばあさま二人連れの食いつきようは気持ちよかったです。
彼女たちこそ体験コーナーさせてあげたかったよ。
でもロビーにイスをずらっと並べただけなので、後方のお客さんかなり見づらかったんじゃないかと思いますよ。

さてサキタ氏。
こういう改まった場所にふさわしく黒いスーツ。
胸元には真っ赤なスカーフがちらり。
会場のどこかから
「かわい~v」
っという感想がもれ聞こえますが・・・・・(苦笑)

本日の演奏曲名は以下のとおりです

・蘇州夜曲
・誰も寝てはならぬ
・Flower Wind
・夜の女王のアリア(ソプラノ鋸使用)
・(無伴奏です 曲名忘れましたごめんなさい 珍しく大型鋸使ってました 36インチかなあ)
・イッツ オンリー ペイパームーン
・剣の舞
・グノーのアヴェマリア
・光のさす方へ

 

ふう・・・・。
いやあもうとてつもなく美しかったですよ。
弓の摩擦音も殆ど聞こえなかったし。
いいなあ、あの場所気持ちいいなあ。

聴いているお客さんたちもね、みんなエエ顔してるんですよ。
曲の間につっとぼけたトークや体験コーナーを挟んでの一時間はあっという間でありました。

個人的に大好きな『ペイパームーン』がひさしぶりに聴けてうれしかったです。
この演奏はサキタ氏の茶目っ気が一杯で見るととてもハッピーな気持ちになれるんですよ。

 

ラストを飾る壮大なバラード『光のさす方へ』が終わって奏者達が退場しても拍手は鳴り止みません。
そらそうだわな。

感無量の面持ちで氏が演奏するアンコール曲は『ロンドンデリーの歌』

「折角こういう場所で演奏させていただく機会をもらいましたので・・・・無理言ってみました。」

ニヤリといたずらっぽい笑みをうかべて天を見上げるサキタ氏。

「天からね、こう・・・音楽がふってくるようなね、ことをやってみようと思って。
皆さんは別にぼく見なくていいですよ、小松さんのピアノの方を向いていてください。
ちょっと失礼します。」

のこを抱えてすたすたと。
客席後方へと歩いていきます。

ロビーホールには美しい装飾が施された中二階がありました。
渡り廊下のようにエントランスをぐるりと取り巻いているのです。
客席後方のこれまた美しい階段をかろやかにのぼり(「階段の踊り場大好きv」だってさ)二階の手すり越しに手を振ります。
うわー王子様みたいだよ(笑)

1コーラス目は無伴奏で。
2コーラス目からは小松さんも参加して。

きらきらと。
ほんとうにきらきらと。
天から音楽が降ってくるさまを。

観客は文字通りぽか~んと口をあけて見上げていました。

はははは。
あはははははは。


どうしよう。
無茶苦茶おかしいんだけど。

 

 

切ないよ。

 

 

 

ああいう演奏者になりたいです。
あと10年頑張ってもきっと追いつけないでしょうけれど。

 


おしまい

2006年ログ
 VIVA! 8・8 PEACEコンサート  レポート

    
非核平和都市宣言をしている吹田市(大阪府)。
夏は色々な平和を考えるイヴェントを開催していますが、先日8日は世界各地の民族音楽を演奏するアーチスト達によるライヴがメイシアターにて行われました。
なんと入場料は無料です。
ふとっぱら~。

別に吹田市民じゃないのですが、仕事を終えていそいそとらく乃、会場にやってきました。
おそらく入り口には観覧希望者の長い列ができているに違いな・・・・・・あれ?
おや?
むちゃくちゃ空いてますがな。

中ホールの中に入るとお客さんの数はキャパに対して6割程度。
もったいない!
平日の夕方っちゅ~のがいかんかったのかな?
でも今夏休みですぜ、もっと子供の数があってもなあ。
平和を考えるのがテーマのライヴだから説教臭いステージだと思って食指がわかなかったのかなあ。
ぜんぜんそういうもんじゃなかったんだよ。
もっと、こう、何と言うか人間の本質がむき出しになって野生のままおもわず踊りだしたくなるようなエキサイティングなライヴステージだったのです。

以下当日出演したアーチストの模様をお伝えします。

 

 


まだ誰も出演者がいない暗いステージには星空が輝き、ホール内には虫のこえが静かにながれます。
夏のゆうぐれです。

そこへ現れたまず一番手は『サキタハヂメ&アイアンズ』
うわ、いきなり出たよのこぎりだ(笑)
このレポでは毎度おなじみのミュージカルソウ奏者サキタ氏の新プロジェクト初お披露目の巻きでありました。

このバンドはその名のとおり使用楽器はすべて鉄モノです。
・チューバ
・トランペット
・スチールパン
・のこぎり
・口琴
というポピュラーな(?)ものに始まり
・二個の空き缶をスプリングでつないだもの
・パチンコ玉をケースにいれたもの
という謎の物体も登場。
ギターやパーカッションドラム類もすべて鉄製品というこだわりようです。

開演ブザーとともにステージ上には4人の女性がのこぎりを持ってそれぞれの席につきます。
関西のこぎりオーケストラからよりぬきの美女精鋭部隊です。
いよっ!ええぞええぞ!!がんばれ~!!!

ふわ~ん
ほわ~ん
ふぁら~ん
ひょりゅ~ん

彼女達が四人でパートを分散させ美しいアルペジオを奏でていると
ひとり・・・
またひとり・・・
と、メンバーが加わって何とも形容しがたい摩訶不思議な旋律を重ねていきます。
まるで未知との遭遇。
とくに口琴がすごいですねえ。

べんよ~べにょべにょ
ぼにょぼにょばよよ~ん

こりゃあ宇宙人でも呼び出されてやってきそうだなあと構えていたら・・・。
うわあでたあ!雷様だ!
と思いましたすみません間違えました。
スチールパン奏者の山村誠一氏でした(<あんたなんて失礼なことを)

サキタ氏も嬉しそうにパチンコ玉を床に叩きつけています。
一体何してんですか(笑)

曲目はすべてこのバンドのための新曲のようです。
曲名紹介もなく、いつもの恍けたトークも挟まず。
淡々と楽曲が続きますが・・・・・・・すごい!
早くも脳内がトランス状態になっていきます。

「どこの国のものでもない音楽です」
とはサキタ氏の談。
本当だ。
こんなみょうちくりんでスリリングでそれでいてどこか懐かしい旋律はどこの国のものだという境界線など軽く突破している。

静けさの中からあふれ出す情熱をびしばしに感じさせて、鉄大好きな楽団は次のアーチストへとバトンを渡しました。

 

続いて『タロー&フレンズ』
世界各国の笛を自在にあやつる、きしもとタロー氏とその頼もしき仲間たちです。
笛とギターとヴァイオリンとパーカッションというシンプルな構成ながらその紡ぎだす妙なる調べは草原をふきぬける風のごとく清らかで爽やかです。

演奏曲はアイルランドの曲にはじまり
・旧ユーゴスラヴィア
・フランス
・スペインバスク地方
・フランスブルターニュ地方
・エクアドル
・ルーマニア
・ベネズエラ
・・・・・・と続いていきます。かるく地球一周しています。

曲の解説を聞くとお葬式の曲だったり悲しい子守唄だったりするのですが、そのメロデイは思わず体がむずむず踊りだしたくなる衝動にかられる魂が揺さぶられるものばかりです。

いままでの人生でいろんな音楽を聞いてきたはずなのに。
まだまだ私にはしらない旋律に世界は満ち溢れているのですね。

「こんなのはじめて~v」と頭の悪い感想しか思いつきません。反省。

そういえば
「こんなの見たことねえよっ!つ~かなんじゃそらああああ!」
とこのステージで驚愕した楽器がありました。

「ティリンカ」とよばれるルーマニアの笛なんですが、これ、なんと形状はただの鉄パイプです。
指で押さえる空気穴など一切空いていません。
それ以前に吹き口の加工さえもされていません。
これ、持ち歩いているところを職務質問されたら絶対こまるぞ(汗)

「ホームセンターで水道管切ってもらいましたv」
と、きしもと氏。うわあ、そのまんまや。

そんなもんで一体どういう音色かといえば、ケーナに近い素朴な暖かいもので、ちゃんとメロデイも奏でられています。
一体どういう奏法しているんだろう?
見た目は筒の片方を口にあててもう片方を指先でピロピロ開け閉めしているようにしか見えないんですが。
世界は広いなあ。

やたらと感心しつつも、美しく心躍る楽曲に身をゆだねリラックスした時をすごしました。

 


そしていよいよラストです、西アフリカの音楽を演奏する『ハマナー』
これには度肝をぬかされました。
ジェンベやドゥンドゥン、サンバンというアフリカの太鼓が織り成す力強いリズムに歌声が絡みあい、ステージの上では躍動的なダンスが繰り広げられます。

すごい!
みんな日本人ですよ。
なのにガスガスと観客のこころにボデイブロウを叩き込んできます。

アフリカだ!
乾いた土の匂いがするよ、精霊のスピリットを感じるよ。

衣装も素敵です。
あれきっと自分達で作ったんだろうなあ、手作り感あふれるカラフルなそれらは彼らにとてもよく似合っていました。

ギニア、マリ、セネガルといった暑い国々の熱~~~~いソウルを全身で放出しまくったそのステージに会場は釘付けでした。

オーラスのアンコールは前2バンドとのセッションだったのですが、圧倒的なパワーでほかの奏者を喰ってましたね。
ううむ、まさかスチールパンがあんなに可愛らしく思えるなんて、比較対象がちがうとこうも楽器に対する見識も変わるんだ。


筆者は演奏中一応おとなしく観覧していたのですが、空調の効いた客席でただ座っていただけなのに終わったときは全身汗まみれになっていました。
一緒になって踊りたかったよう・・・・・・・(<迷惑だから止めなさい)

血沸き肉踊るってこういうことなんだなあと正に体感した三組のステージでした。
ああ楽しかった。
音楽ってすばらしい!!!

【2006年過去ログより】
 
緊急連絡網に呼び出しがかかったので、のこぎりかついで駆けつけたのは大阪中ノ島。
大阪市庁前に架かっている【水晶橋】の上。
新聞社からS師匠に取材が入っての野外撮影会で
「師匠と一緒に練習している仲間たちの図」
要員として駆り出されたこととしだいであります。

私がのこ音に入ったのはつい最近で、関西支部創設時代はどんなのだったかよくわからないのですが、まだ今みたいにオーケストラとして活動しておらず同好会時代で練習場所もなかったとき、よくこの場所で練習していたそうです。
今回の撮影会は「当時の模様を再現してみました~」がコンセプトらしいです。
えーと、その当時私居りませんでしたがいいんですか、いいんですね?

カメラマンの指示に従って一応座ったりしてましたが、インタビュー受けるでもなく
「練習してます」
振りを延々やっているのに早々飽きたらく乃、勝手に立ち上がって鋸をかかえてふらふら歩き回ります。
だってじっとすわってたら蚊に食われるんだもん、痒いよ痒いよ~。

あ、勝手に動くなってクレーム来たよ(笑)

仕方なく指示された場所に座って「練習しているふり」再開。
でも弓使わない、マレット使用、もちろん私1人だけ。
どこまで自分勝手なやつだ。

ぽんにょぽんにょと適当に鋸打ち鳴らしながら、ヒマだったので隣に座っている古参メンバー嬢二名様に色々当時のお話を伺ってみました。

・水晶橋が固定練習場所みたいに思われているけど、中央公会堂の会議室も使ってた
・ってか、場所がなかったときのたまり場だった
・カメラマンが「もっと情熱的に練習して」って指示してくるけど当時そんなに一生懸命練習してない
・一曲やったらすぐ休憩
・すぐオヤツタイム
・しょっちゅう中央公会堂地下の食堂でオムライス食べてた
・練習会じゃなくてお楽しみ交流会だったのにな
・「通行人に絡まれたり犬が寄ってきたり」するのは日曜の昼だったからで
・撮影してる今は平日の夕方なんだもの、そりゃ当時と雰囲気違うよ

・・・・・・などなど。
あと、ちょっとオフレコ話も(笑)

「恋は水色」とか「コンドルは飛んでいく」が主なレパートリーだったそうです。
渋い選曲ですね。

 

・・・・・あーはいはい。
今度は立って鋸構えるんですね。
って言ってもなあ、これ膝に挟んで立ち上がったら・・・・・・・。

・・・・・ですよね、格好悪いです。
はっきり言ってイケテマセン。
私みたいに胸でギターみたいに抱えるのもマヌケっすか没っすか。

S師匠を真似てヴァイオリンみたいに構えてやるんですか、全員?
ヤラセじゃなくって演出ですよね、わかってますってば。
でもかなり無理があります何人か窒息しかけてますそれでもええんですか(苦笑)

さっきからものごっつ~数シャッターきってるけど、このうち採用されるのって一枚か二枚ちがうの?
うーむ。
勿体無いなあ、没写真頂戴よ。

え、何々。
今回の取材は「師弟がテーマ」なの、U師匠やH師匠にも関連取材してあるの、へー。
紙面のどれぐらいコーナーに割くのかなY新聞。
うち貴社の新聞とってないけど掲載号は買うからね、期待しないけど待ってます。


最後は場所をちょっと移動。
川っぷちに腰掛けて(ぎゃー落ちるー)
みんなでのこ構えてハイ・チーズ。

以上2時間近くに及ぶ取材撮影会これにて終了。
みなさんお疲れさまでした~。
さあそれではみんなアジトへむかってこれからオケ練習やるぞ(爆)

本当に創設当時のメンバーには信じられない猛練習ぶりですね今のチーム。
心なしか遠い目になってます先輩2名さま。
おーい、意識をしっかりもって~私をおいて逝かないで~・・・・・・・。

 

 

 

追伸:
蚊に足を食われまくってあまりにも我慢できなくなったらく乃、通りかかった薬局に飛び込み痒み止め購入。
あ~痒かった~~~~~。足の血管の上だったんだよ勘弁してくれ~~。


バカな話題が延々と続いていたのでたまには真面目なことも書きませう。

いつものオケレッスン。
毎回支部長におんぶにだっこ状態で、まあそれが楽しいんだけれど、いついつまでも依存しっぱなしも悪いよな~、つーか、そろそろ基礎練習ぐらい自立してみんかねと考える筆者。

マレット強化のためにこんな練習案考えてみました。
アホですが真面目です(笑)

 

【マレット強化練習案】

用意するもの:メトロノーム・マレット
テンポ60~70

【準備運動】
・楽器を持たずに立つ
・リズムに合わせ全身をゆらす運動
・足ふみ

・ハンドクラップ色々
1)四分音符⇒八分⇒四分⇒八分・・・
2)四分⇒十六分⇒四分・・・
3)四分⇒四分三連⇒四分・・・
4)四分⇒八分⇒四分三連⇒四分・・・

・全員整列右向け右で前の人の肩をたたく
1)四分音符⇒八分⇒四分⇒八分・・・
2)四分⇒十六分⇒四分・・・
3)四分⇒四分三連⇒四分・・・
4)四分⇒八分⇒四分三連⇒四分・・・

・マレットを持って自分の手のひらを打つ
リズムパターンはハンドクラップにおなじ

・全員整列右むけ右で前の人の肩をマレットで叩く
強くうたないように!
リズムパターンは上記のとおり


【のこぎりを使って】
・各種リズムパターンでCメジャースケール往復

・楽曲「だいすきな ぱん」(ヤマハ音楽教室幼児科で使用曲)
 みー れー どー(休符)/ みー れー どー(休符)/ どー どー れー れ-/ みー れー どー(休符)
 だい すき なー     だい すき なー      おい しい ** のー  ぱん たべ よう

この楽曲を様々なリズムパターンで練習
例:八分音符ヴァージョン
みみれれどど(休符)/みみれれどど(休符)/どどどどれれれれ/みみれれどど(休符) 

例2:リズムチェンジ
三小節目だけリーダーの指示に従ってほかのリズムで打つ
みーれーどー(休符)/みーれーどー「三連で!」/どどど どどど れれれ れれれ/みーれーどー(休符) 

例3:バトルロワイアル
「ど」「れ」「み」の3チームに分けてそれぞれ自分の音の部分だけ叩く。
リズムも各チームバラバラにする
みみみ れー どど(休符)/みみみ れー どど(休符)/どどどど れーれ-/みみみ れー どど(休符) 

例4:アドリブ演奏
「おいしい**の」の**の部分に「ぶどうの」「チョコレートの」「サンドイッチ」「ドーナツ」などの単語を
のこぎりに喋らせてみる。(おまえはあほか~のノリです)
{みー れー どー(休符)/ みー れー どー「らく乃さん焼きそばパンで!」}ここまで全員
{ どー どー れれふぁ#れ/ みみ れし どー(休符)}らく乃一人でアドリブ

 

 

・・・・・やってみたい人は、らく乃せんせーに声かけてね(笑)

 

 



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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