忍者ブログ
のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
[1] [2]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2018年3月23日 カナディアンにて
カナディアン閉店イベント~のこぎりフェスティバル~


ある日、支部長のツイッターを見て慌てふためく協会員。

「のこぎり音楽協会関西支部の創立記念イベントやります!」

私、当事者だけれどそんな話聞いてない・・・・・



呆然とするやら慌てるやら。
対応に困る協会員続出しましたが、まあ、通常運転っちゃあそうですな。
今に始まったことじゃないや。


そんなこんなで、準備期間もろくにないまま開催されたイベントは
内容が混沌とした濃すぎる3時間。

以下、簡単な感想を箇条書きにて。



◎日本のこぎり音楽協会関西支部
  ・当事者です
  ・短い準備期間で何とか2曲仕上げました
  ・舞台に全員乗りきれなくて往生しましたわ


◎リュクサンブール公園
  ・アコーデオンとパーカッションのお洒落女性グループ
  ・のこ音の先輩が在住してますのこぎりも弾きます
  ・演奏途中で飴ちゃんが空から降ってきました


◎森本暢之紙芝居一座
  ・イラストレーターの森本氏オリジナル紙芝居&のこ音先輩の演奏
  ・のこぎりは使わなかったけれど、不思議な物語にひきこまれます


◎横山セツオ
  ・横山ホットブラザーズ三男セツオ師匠登場!
  ・貴重な一人漫談
  ・かつてこんなに喋り捲る師匠を観たことがあっただろうか・・・


◎坂本弘道
  ・チェリストにして、のこぎり奏者
  ・アバンギャルドで他人には真似できないすさまじい演奏方法に度肝ぬかれた
  ・グラインダーとか鉛筆削りとか大量の鉛筆とか使用するのよ・・・


◎小島あやめ
  ・NHKこども番組『シャキーン!!』初代パーソナリティ
  ・すっかり大人っぽくなられましたが澄み渡る歌声は健在
  ・おなじみナンバーを歌い
  ・なんと、耳コピした落語まで披露!


◎キセル
  ・兄弟フォークデュオ
  ・弟さんがのこぎり弾きです
  ・歌やメロディからの浮遊感に意識ふわふわ

エンディングはキセルの曲に合わせて
観客席ののこぎり弾き全員即興でアンサンブルするという阿鼻叫喚タイム
弾いてる方は楽しかったけれど
一般のお客様には苦痛だったかも
絶対音感のある人には災難にもほどがある無茶苦茶さ





みなさん
おつかれさまでした~~~~~~~
PR
ご存じな方は少ない事でしょうが
関西はのこぎり演奏者激戦区であります。

本日は某市ホールのこぎり音楽教室発表会を観覧…というか、参観?
父兄気分で拝見してまいりました。
毎回タイトルが良いんだよね、このチーム。



本日は鋸関係
M文講座受講生によるロビーコンサートへ卒業生として参観に行ってきました
もちろん無料
サキタせんせも生出演つーか出ますがな当然

出演者も観客も過去最多だったんじゃなかろうか
おなじみのロビーにセッティングされた舞台も二カ所構成で演奏者入れ替わりの時間ロスを省きますまるでサマソニ(笑)

七十代のおじちゃま、大学受かりたてほやほやの学生、箕面から下りてきた日本猿、西部のガンマン、早く人間になりたい三人組・・・雑多すぎますけど皆さんなんやねんな!

サポートは贅沢にピアノのK松さんギターのE口さん、サキタさん本人も伴奏に司会にコスプレにパシら…大忙し
「るるるのうた」すぺしゃる大合奏バージョンという【シャキーン!】ファンにはたまらん演目も!!

「みなさんお気は確かですか~」とオツムの案配を心配されるほどたっぷりどっぷり鋸音に浸った会でした

撤収ならびに打ち上げで忙しい皆の邪魔をせぬよう挨拶もそこそこに退散しましたが久々に顔をあわせた現役生卒業生の笑い顔に癒された会でした
おつかれさまー
打ち上げ楽しんできてねー

 




・・・まじでこんど抜き打ちで授業参観いったろかしらん(<迷惑)

2006年09月ログ
 中之島国際音楽祭~のこぎり音楽~ レポート     

大阪市役所の市民ロビーってレトロでええ感じですね。
のこぎりはある意味空間全てを共鳴させるようなところがあるから、ああいう一種の反響しやすい閉鎖空間は鋸奏者にとって演奏してとてもきもちいいと思います。
コンサートをみていて、まじで羨ましかったですよ。

というわけで今日のライヴれぽは9月16~18日まで開催されている中之島国際音楽祭の二日目プログラムの一つ「のこぎり音楽~息を呑む美しさをあなたに~」でございます。
演奏はご存知(かどうかは知らないけど)サキタハジメ氏。
ピアノ伴奏はいつもナイスコンビネーションな小松なお子さんです。

この音楽祭は他にもたっくさん素晴らしい演奏家や表現者や学者さんが
「音楽っていいもんだね」
と体感させてくれるプログラムだらけで本人としては全部見てみたかったんですけどそれは無理な話でしたからね、これ一つだけです(笑)


およそキャパ400席の会場は満員です。
その過半数は【真面目なのこぎり演奏】を聴くのが初体験です。
おお、客席の反応が新鮮だ(笑)
特に私の前の席に座っていた上品なおばあさま二人連れの食いつきようは気持ちよかったです。
彼女たちこそ体験コーナーさせてあげたかったよ。
でもロビーにイスをずらっと並べただけなので、後方のお客さんかなり見づらかったんじゃないかと思いますよ。

さてサキタ氏。
こういう改まった場所にふさわしく黒いスーツ。
胸元には真っ赤なスカーフがちらり。
会場のどこかから
「かわい~v」
っという感想がもれ聞こえますが・・・・・(苦笑)

本日の演奏曲名は以下のとおりです

・蘇州夜曲
・誰も寝てはならぬ
・Flower Wind
・夜の女王のアリア(ソプラノ鋸使用)
・(無伴奏です 曲名忘れましたごめんなさい 珍しく大型鋸使ってました 36インチかなあ)
・イッツ オンリー ペイパームーン
・剣の舞
・グノーのアヴェマリア
・光のさす方へ

 

ふう・・・・。
いやあもうとてつもなく美しかったですよ。
弓の摩擦音も殆ど聞こえなかったし。
いいなあ、あの場所気持ちいいなあ。

聴いているお客さんたちもね、みんなエエ顔してるんですよ。
曲の間につっとぼけたトークや体験コーナーを挟んでの一時間はあっという間でありました。

個人的に大好きな『ペイパームーン』がひさしぶりに聴けてうれしかったです。
この演奏はサキタ氏の茶目っ気が一杯で見るととてもハッピーな気持ちになれるんですよ。

 

ラストを飾る壮大なバラード『光のさす方へ』が終わって奏者達が退場しても拍手は鳴り止みません。
そらそうだわな。

感無量の面持ちで氏が演奏するアンコール曲は『ロンドンデリーの歌』

「折角こういう場所で演奏させていただく機会をもらいましたので・・・・無理言ってみました。」

ニヤリといたずらっぽい笑みをうかべて天を見上げるサキタ氏。

「天からね、こう・・・音楽がふってくるようなね、ことをやってみようと思って。
皆さんは別にぼく見なくていいですよ、小松さんのピアノの方を向いていてください。
ちょっと失礼します。」

のこを抱えてすたすたと。
客席後方へと歩いていきます。

ロビーホールには美しい装飾が施された中二階がありました。
渡り廊下のようにエントランスをぐるりと取り巻いているのです。
客席後方のこれまた美しい階段をかろやかにのぼり(「階段の踊り場大好きv」だってさ)二階の手すり越しに手を振ります。
うわー王子様みたいだよ(笑)

1コーラス目は無伴奏で。
2コーラス目からは小松さんも参加して。

きらきらと。
ほんとうにきらきらと。
天から音楽が降ってくるさまを。

観客は文字通りぽか~んと口をあけて見上げていました。

はははは。
あはははははは。


どうしよう。
無茶苦茶おかしいんだけど。

 

 

切ないよ。

 

 

 

ああいう演奏者になりたいです。
あと10年頑張ってもきっと追いつけないでしょうけれど。

 


おしまい

2006年ログ
 VIVA! 8・8 PEACEコンサート  レポート

    
非核平和都市宣言をしている吹田市(大阪府)。
夏は色々な平和を考えるイヴェントを開催していますが、先日8日は世界各地の民族音楽を演奏するアーチスト達によるライヴがメイシアターにて行われました。
なんと入場料は無料です。
ふとっぱら~。

別に吹田市民じゃないのですが、仕事を終えていそいそとらく乃、会場にやってきました。
おそらく入り口には観覧希望者の長い列ができているに違いな・・・・・・あれ?
おや?
むちゃくちゃ空いてますがな。

中ホールの中に入るとお客さんの数はキャパに対して6割程度。
もったいない!
平日の夕方っちゅ~のがいかんかったのかな?
でも今夏休みですぜ、もっと子供の数があってもなあ。
平和を考えるのがテーマのライヴだから説教臭いステージだと思って食指がわかなかったのかなあ。
ぜんぜんそういうもんじゃなかったんだよ。
もっと、こう、何と言うか人間の本質がむき出しになって野生のままおもわず踊りだしたくなるようなエキサイティングなライヴステージだったのです。

以下当日出演したアーチストの模様をお伝えします。

 

 


まだ誰も出演者がいない暗いステージには星空が輝き、ホール内には虫のこえが静かにながれます。
夏のゆうぐれです。

そこへ現れたまず一番手は『サキタハヂメ&アイアンズ』
うわ、いきなり出たよのこぎりだ(笑)
このレポでは毎度おなじみのミュージカルソウ奏者サキタ氏の新プロジェクト初お披露目の巻きでありました。

このバンドはその名のとおり使用楽器はすべて鉄モノです。
・チューバ
・トランペット
・スチールパン
・のこぎり
・口琴
というポピュラーな(?)ものに始まり
・二個の空き缶をスプリングでつないだもの
・パチンコ玉をケースにいれたもの
という謎の物体も登場。
ギターやパーカッションドラム類もすべて鉄製品というこだわりようです。

開演ブザーとともにステージ上には4人の女性がのこぎりを持ってそれぞれの席につきます。
関西のこぎりオーケストラからよりぬきの美女精鋭部隊です。
いよっ!ええぞええぞ!!がんばれ~!!!

ふわ~ん
ほわ~ん
ふぁら~ん
ひょりゅ~ん

彼女達が四人でパートを分散させ美しいアルペジオを奏でていると
ひとり・・・
またひとり・・・
と、メンバーが加わって何とも形容しがたい摩訶不思議な旋律を重ねていきます。
まるで未知との遭遇。
とくに口琴がすごいですねえ。

べんよ~べにょべにょ
ぼにょぼにょばよよ~ん

こりゃあ宇宙人でも呼び出されてやってきそうだなあと構えていたら・・・。
うわあでたあ!雷様だ!
と思いましたすみません間違えました。
スチールパン奏者の山村誠一氏でした(<あんたなんて失礼なことを)

サキタ氏も嬉しそうにパチンコ玉を床に叩きつけています。
一体何してんですか(笑)

曲目はすべてこのバンドのための新曲のようです。
曲名紹介もなく、いつもの恍けたトークも挟まず。
淡々と楽曲が続きますが・・・・・・・すごい!
早くも脳内がトランス状態になっていきます。

「どこの国のものでもない音楽です」
とはサキタ氏の談。
本当だ。
こんなみょうちくりんでスリリングでそれでいてどこか懐かしい旋律はどこの国のものだという境界線など軽く突破している。

静けさの中からあふれ出す情熱をびしばしに感じさせて、鉄大好きな楽団は次のアーチストへとバトンを渡しました。

 

続いて『タロー&フレンズ』
世界各国の笛を自在にあやつる、きしもとタロー氏とその頼もしき仲間たちです。
笛とギターとヴァイオリンとパーカッションというシンプルな構成ながらその紡ぎだす妙なる調べは草原をふきぬける風のごとく清らかで爽やかです。

演奏曲はアイルランドの曲にはじまり
・旧ユーゴスラヴィア
・フランス
・スペインバスク地方
・フランスブルターニュ地方
・エクアドル
・ルーマニア
・ベネズエラ
・・・・・・と続いていきます。かるく地球一周しています。

曲の解説を聞くとお葬式の曲だったり悲しい子守唄だったりするのですが、そのメロデイは思わず体がむずむず踊りだしたくなる衝動にかられる魂が揺さぶられるものばかりです。

いままでの人生でいろんな音楽を聞いてきたはずなのに。
まだまだ私にはしらない旋律に世界は満ち溢れているのですね。

「こんなのはじめて~v」と頭の悪い感想しか思いつきません。反省。

そういえば
「こんなの見たことねえよっ!つ~かなんじゃそらああああ!」
とこのステージで驚愕した楽器がありました。

「ティリンカ」とよばれるルーマニアの笛なんですが、これ、なんと形状はただの鉄パイプです。
指で押さえる空気穴など一切空いていません。
それ以前に吹き口の加工さえもされていません。
これ、持ち歩いているところを職務質問されたら絶対こまるぞ(汗)

「ホームセンターで水道管切ってもらいましたv」
と、きしもと氏。うわあ、そのまんまや。

そんなもんで一体どういう音色かといえば、ケーナに近い素朴な暖かいもので、ちゃんとメロデイも奏でられています。
一体どういう奏法しているんだろう?
見た目は筒の片方を口にあててもう片方を指先でピロピロ開け閉めしているようにしか見えないんですが。
世界は広いなあ。

やたらと感心しつつも、美しく心躍る楽曲に身をゆだねリラックスした時をすごしました。

 


そしていよいよラストです、西アフリカの音楽を演奏する『ハマナー』
これには度肝をぬかされました。
ジェンベやドゥンドゥン、サンバンというアフリカの太鼓が織り成す力強いリズムに歌声が絡みあい、ステージの上では躍動的なダンスが繰り広げられます。

すごい!
みんな日本人ですよ。
なのにガスガスと観客のこころにボデイブロウを叩き込んできます。

アフリカだ!
乾いた土の匂いがするよ、精霊のスピリットを感じるよ。

衣装も素敵です。
あれきっと自分達で作ったんだろうなあ、手作り感あふれるカラフルなそれらは彼らにとてもよく似合っていました。

ギニア、マリ、セネガルといった暑い国々の熱~~~~いソウルを全身で放出しまくったそのステージに会場は釘付けでした。

オーラスのアンコールは前2バンドとのセッションだったのですが、圧倒的なパワーでほかの奏者を喰ってましたね。
ううむ、まさかスチールパンがあんなに可愛らしく思えるなんて、比較対象がちがうとこうも楽器に対する見識も変わるんだ。


筆者は演奏中一応おとなしく観覧していたのですが、空調の効いた客席でただ座っていただけなのに終わったときは全身汗まみれになっていました。
一緒になって踊りたかったよう・・・・・・・(<迷惑だから止めなさい)

血沸き肉踊るってこういうことなんだなあと正に体感した三組のステージでした。
ああ楽しかった。
音楽ってすばらしい!!!

大阪市は毎年、大阪に縁の有る若き芸術家達に「咲くやこの花賞」を授与しています。
2006年度の受賞者は以下のとおり(敬称略)
・雨森 信(インデイペンデントキュレーター)
・晴 雅彦(オペラ)
・千日前青空ダンス倶楽部(舞踏)
・坂東 薪車(歌舞伎)
・桂 吉弥(落語)
大阪の文化を背負って活躍する皆様、受賞おめでとうございます。

大阪中央公会堂という、概観も居心地もとても素敵で落ち着く会場での授賞式は、それはもう和やかで微笑ましいものでした。

オペラの晴雅彦氏はモーツアルトの『魔笛』鳥刺しになりきって客席後方から躍り出て歌うわ踊るわ大サーヴィス。

落語の桂吉弥氏は『落語的うどんの食べ方講座』で大阪市長に
「ずるずるるるるるる・・・・」
と指南。

堅苦しい式は苦手ないかにも大阪らしい演出に参列者も楽しそうです。

 

さて、本題はここから。
なぜ筆者が受賞者に縁もゆかりもないのに、のこのこ式典に参列したかというと、式典第二部【青少年のためのコンサート】が目当てなのでありました。
大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏が楽しめるのです。
しかも、共演は昨年度の受賞者。
ヴァイオリン:中島慎子
筝と三味線と唄:菊央雄司
のこぎり:サキタハヂメ(以上敬称略)


のこぎり。
ふふふふふのこぎりが大フィルと共演!
コレを見ず聞かずして何がのこぎり奏者ですか。


吉田行地氏のかろやかな指揮で一曲目は大フィル『ウイリアムテル』序曲より“スイス軍の行進”
おもわずうきうきした気持ちになります。

二曲目でヴァイオリン中島氏登場。
サラサーテのカルメン幻想曲を情熱的に奏でます。

そして待ってました三曲目!
サキタ氏がのこぎりを持って登場すると、客席からくすくすと笑いがもれ聞こえてきます。
なにしろ大阪でのこぎりといえば
【おーまーえーはーあーほーかー】
ですからね。
そしてまたサキタ氏のいでたちがまた、その、なんと申しましょうか。
大フィルと式典に敬意を表して燕尾服すがたなんですが、普段着慣れていないせいかどうみても七五三(笑)
ああ、千歳飴持たせたい~~~~~

しかししかし!
演奏を聴いておどろけ見て呻れ。
オリジナル曲『光のさす方へ』の美しいしらべを。
ハープの音もうららかに、オーケストラヴァージョンの壮大さにも負けず、のこぎりの旋律は観客の心をうちましたとも。
私もこの楽曲は思わず勝手に歌詞付けて歌うほど大好きなので感動もひとしおです。
鳥肌たったよ。
満員御礼な客席の4分の三は、のこぎりの音がこんなに美しいなんて初めて知ったに違いないでしょう(残りはのこぎり関係者・私も含めて/笑)
隣席の年配のご婦人二人連れなんて
「あらー」
「まー」
と目をまんまるにしてやたらと感心して、曲が終わったあと褒めちぎっていました。
のこぎりファンご新規さま二名でーす(なんじゃそら)

四曲目は打って変わって菊央氏が一人。
三味線と唄でオリジナル『黒髪』。
幻想的な空間を味わいました。

五曲目でここに中島氏再び登場。
菊央氏は琴に楽器をかえておくるは『春の海』。
お正月のBGMでおなじみですね。
しかし尺八ではなくヴァイオリンであのメロデイを耳にすることの、なんとオツで楽しいことなのでしょう。
こういう異種格闘技は大歓迎です。

そして極めつけの変則対決六曲目。
バッハ作『二つのヴァイオリンのための協奏曲』よりBWV.1043第二楽章。
ヴァイオリンVSのこぎり二重奏!!
大フィルも加わっての夢の大共演です。
ここで大変興味深かったのが、中島氏とサキタ氏の奏でる音色の性質。
確かにまったく違う楽器ではあります。しかし。
ヴァイオリンの中島氏はなんともブリリアントでダイナミックでアグレッシヴな持ち味で、対するサキタ氏はノホホーンとマッタリとたおやかな空気。
目を閉じて音だけ聞けば男女が間逆に感じられてとても面白かったです。

ハーモニーにうっとりしていると、悲しいかなプログラムはもう最終へ。
ビゼーのカルメン第一組曲。
一段と冷え込みを見せた外気を吹き飛ばすような演奏に身も心もホコホコほかほかになって演奏会は終演しました。

 


演奏がおわってからも頬が緩んで仕方の無い、耳に美味しい一日でした

暗い舞台にサキタさん登場。
のこの歯先をつかんで椅子に腰掛けます。
弓は構えません。

ど ど どん!
ど ど どん!

のこの柄を床に打ち付けてリズムをとります。

出た!
のこぎりオーケストラ人気ナンバー「SAW ROCK」一人ぼっちヴァージョン。
予め打ち込んである伴奏音に上手にシフトして次々と違う演奏法を披露していきます。

針金で歯を擦ってギロのように

ジャッ! ジャ!

と激しく。

マレットで

こん♪
ぴゅい♪
ぼにょ♪

と可愛い音。

弓をつかって

ふぃおろろろろーん♪

と不思議なメロデイ。

そして。
嬉しそうに持ち替えた和のこを

ぱっひょよよーん!

と叩き踊るサキタさん。

怪しい。
怪しすぎます。

そしてサキタさんが踊り狂う舞台の背景スクリーンには、なんともいえないサイケでお洒落な映像がぐるぐるぐるぐ映し出されています。
のこ歯が幾何学的なデザインになって色々なパターンでうごめいています。
綺麗だなあ。

あ、またのこぎりを持ち替えた。
柄を顎で固定してヴァイオリンのように構えています。
必殺技ヴァイオリン奏法。
かっこいい!
観客が口をぽかんと開けて見とれています。

おやおや。
最前列のちびっこ、目茶苦茶ノリノリですよ。
サキタさんの真似をして体をゆらしたりお尻を振ったり手を叩いたり。

曲も佳境にはいって宇宙音が飛び交っています。

ど ど どん!

ぴ、た。

 

思う存分暴れまわってから何事も無かったかのように舞台は静寂を取り戻しました。

 

第二部スタート!



忍者ブログ [PR]
主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



最新記事
じぐざぐ郵便箱