のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 2004吹田メイシアターフェス ログ 軽く伸び一つ。 ♪ぴーん ぽ-ん ぱーん ぽーん
PR 2004吹田メイシアターフェス ログ 「"ゴールデン フライ"のみなさんです。」 紹介されて登場したのは男性1名女性2名のユニットである。 三人とも黒いタートルネックに色違いのハンチング帽子。 彼らは通称「ゴーフラ」と呼ばれている。 曲のタイトルは「kai」 ギターの伴奏に二本のノコぎりの音が浮遊するようにからまってゆく。 ふぃよーん ふゅおーん これはマレットで叩かず弓で奏でるからこそ出せる不可思議なハーモニーだ。 ふぁー ふぃよーん 開場中が静まり返って聞きほれている。 曲がおわってからもしばらく余韻に浸りたい、そんな演奏だった。
ゴーフラが退場して、サキタ氏が次のグループを紹介しようとマイクをにぎると ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ 全身黒尽くめの集団が一列になって舞台に現れた。 ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ 彼らは舞台に上りきっても行進を止めない。 ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる 周りを明るく照らしていたライトが消えた。 ぽうっと一箇所だけが光っている。 ぼーん ぼーん ぼーんぼーん ンカカ ンカ ンカカ ンカ コーン コン コーン コン じゃかじゃか じゃっじゃか じゃかじゃか じゃっじゃか ノコギリの形状や叩くバチ、演奏法の違いにより様々な音色がきこえてくる。 「ほっ!」 掛け声とともにメロデイが始まった。 びゅおーん びょびょーん 暗いライティングと哀愁漂うメロデイがなんともいえない異様な雰囲気をつくりあげている。 1コーラス目が終わった。 「はっ!」 2コーラス目はテンポが上がっている。 「ひょっ!」 3コーラス目になるとさらに演奏スピードは加速する。 「ヒョホー!」 ンカ! ンカンカ! 「ホッ ホッ!」 ぼーん ぼーん ぼーん! 「ハッ! ホッ!」 ゴンガ ゴンガ ゴンガ! ガンガン!!
終わったのか?
ごが ごが ごが ごが ごが! さらにテンションの高い演奏がはじまった。 ごが ごが ごが ごが ごが! もう誰にも止められない。 最高にもりあがったところで がっ!と演奏は止んだ。 割れんばかりの拍手の中、集団は一礼の後再びぐるぐると円を描いて行進をはじめた。 「カチューシャ2004でしたー。」 ここでサキタ氏は再びノコを持って登場。 ここで第一部は終了、一旦休憩となった。 2004吹田メイシアターフェス ログ 司会に呼び出されて舞台袖から登場した人物を目にした客席にびみょ~~~な空気が漂った。
客席がざわついた理由とは。 バリバリにキメタ金髪。 で、さっきから気になるのだが、笊を小脇にかかえて後をついてくる黒子(笑)二名は何? 舞台上に現れた不審人物は、一言も話さず、ふらーりとマイクスタンドをセットした椅子の前を通り過ぎ・・・・て戻って座った。 ふ、と気づいたかのように後をふりかえるヨンモドキ。 目と目で合図。
わはははははははははははははははは。 おそらく日本でその年(2004年度)一番世間で話題になった『例のあのドラマ』のテーマ曲が流れ始めたとたん会場内に爆笑の渦が巻き起こった。 イントロに合わせて黒子が盛大に雪をまき散らかすので、見ていて笑いが止まらない。 ぶわっつさ 頭上からの大量の紙ふぶきに微笑み(うわーっつ)をうかべて 「ほお?」 扮装のアホラシサとは違い、演奏は(比較的)まともである。 ワンコーラス目を弾き切った時、演奏者には会場から暖かい拍手が送られていた。 間奏の時にも雪は奏者に降り積もる。 つらくない? エンディングは音におもいきりポルタメントをかけて、 怒涛の三分間を弾き終えて。
司会のサキタ氏は去り際のらく乃の後頭部に隠し持っていた紙ふぶきを投げつけて
2004吹田メイシアターフェス ログ 椅子に腰掛けるとピアノの伴奏が静かにながれはじめた。 無骨なのこぎりの姿からは信じられない、かそけく美しい音色がホールに染み渡る。 サキタ氏は膝でノコギリの柄の部分を挟み、のこの背のつるつるした面をヴァイオリンの弓のようなもので擦っている。 お間抜け。 演奏が終わると場内からは感動のため息と惜しみない拍手が演奏家に送られた。
この日のために誂えたスーツをびしっと着こなした、のこ音関西支部長にして本日の仕掛け人は観客に語りかける。
紋付袴を粋に着こなした爺様が、オツムをぴかりんと光らせながら舞台袖から登場した。 「や、どーもどーも。」 都家歌六。 「ではまず一曲。『雨のブルース』、のこぎりの音が淡屋のり子さんの歌声にきこえたらご喝采を。」 びゅるおーん さきほどの飄々とした物腰からは想像もつかない激しい演奏。 びょるるるるーん! キャバレーの喧騒をも掻い潜るという爆音でありながら、まるで本当に淡屋のり子が歌っているかのようなしっとりとした情感が聴くものをとらまえる。 「いかがだったでしょうか?」 もちろんの拍手喝さい。
ステージは好調なスタートをきった。 2004吹田メイシアターフェス ログ チケットを握り締めて開場を心待ちにしていると パンフレットを買って中身をぱらぱら眺めていると時間になった。 「チケットをお一人づつお持ちくださーい」 もぎりのお兄さんお姉さんにチケットをわたすと、チラシとともに丸くてやわらかい物体を手渡された。
その横では物販スペースの売り子が台詞カミカミ売り声をはりあげている。 売り場をのぞくと。 ううむ。欲しい。 買い物を済ませてホールに入ろうとしたらTV局の取材にでくわした。 会場はちゃくちゃくと観客で埋まってゆく。 やがて、開場のアナウンスが流れて。
2004吹田メイシアターフェスティヴァル ログ 来た。 この日は日本で初めての「のこぎり音楽音楽祭」が大阪府吹田市にあるメイシアター中ホールで行われるのです。 ううううう。 コンサートの企画運営出演すべてのこぎり音楽好きな有志によるボランテアでまかなっているんだものなあ。 感無量に浸りつつも、他のメンバーより一足先に会場にやってまいりましたのには訳が有る。 それにしては服と化粧品が多くないかですって? ふふふふふふふふ。 なんとらく乃は「のこぎりオーケストラ」以外に「ソロ演奏」もしちゃうのである今回。 ひひひひひ。
この日のために入手しておいた例のアレ。 ネタばれを防ぐためにストールで体を隠して準備OK。 そうこうしているうちにオーケストラのメンバーもちらほらやってきました。
今回より「ミュージカル ソー フェスティバル イン ジャパン 2004」のレポートを連載いたします。 今回のシークレット演奏会のそのまたシークレットゲストというのが、あの極楽インストルメンタルギターデュオ「ゴンチチ」のチチ松村さんだった。 なんというか、その、つかみどころのないお方だなあという印象を持った。 歌六師匠の演奏中に客席からゆら~りと立ち上がり こちらとしてもツッコンでよいものかどうかリアクションに困るではないか。 今回の演奏会も「ノコ音協」のイベントということでチチさんもマイのこぎりを持参してくれていたのだが あの・・・別にいいんですけどね。 気にしたら負けってこと? まあ、そおいうお方です。 ちなみにチチ松村さんの「チチ」は好きな曲のタイトルから取ってつけたそうです。 はい、皆さん「へえーボタン」を連打してください。 ゆったりと ながれる あたたかくて しあわせな じかん。 映画「SF サムライフィクション」のワンシーンがふわっと脳裏に浮かんだ。 しあわせな時間はあっという間に過ぎてゆくなあ。 名残惜しいけれどもうおしまいの曲になった。 ♪アーヴェー マリーアー
これで歌六シークレットリサイタルのレポートは終了します。 |
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