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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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のこぎり演奏にかかせない弓と撥。
私がはじめて手に入れたノコ(ミュッセル&ウエストファル社モデル)にははじめからヒッコリーの木の板にテグスを張った弓がついていましたが、ついていない場合も多いんですね。
で、そんな時はどうするかというと、
1・ヴァイオリンやチェロの弓を使う
2・専用弓を買う
3・自分で作る
ことになります。

しかし、高いんですよ弓。
らく乃は楽器店にヴァイオリンの弓を買いに行って泣きながら帰りました。
ネットオークションを使う手もありますが、弓だけがほしいのにヴァイオリン本体ももれなく付いてきちゃったりするので。
いや、弓だけ出品されることもありますが、なにしろ消耗品ですから状態をこの目で確かめてから買いたいのが人情。

専用弓は。
ソーヤー谷村さん(のこフェスではお世話になりました)が「谷村モデル」を自ら製作・販売なさっていますが、手作りなので注文してすぐ手にはいるわけでもありません。
ちょっとじれったいです。

この「谷村モデル」はちょっとすごいので後日この弓について述べるとして、今回は「自分でつくっちゃえ」について講義いたします。
はい皆さん筆記用具をご用意ください。

らく乃式弓
材料 つり用テグス (太さ2号~1.5号/値段は安いものがベター)
   幅2センチ長さ60センチ程度の板
   ヴァイオリン用松脂

工具 ハサミ(キッチンバサミだといろいろ便利) カッターナイフ 机 ヤスリ
   セロファンテープ

 
1)まずダイニングテーブルでも職場のデスクいいので机をご用意ください。
長方形の縦長方向にテグスをぐるぐる巻きつけます。
このときセロファンテープで巻き始めを机に固定しちゃうとあらラクチン。
巻きつける長さは好みですが、30回ぐらいまいたら充分ではないでしょうか。

2)さてもち手の部分の板ですが、材質はお好みで。
アクリル樹脂などのやわらかい素材だとやわらかい音がでますが、初心者には扱いにくいかもしれません。
木はあまり硬いと折れます。
ある程度しなるものを。
竹はちょっとセレクトにコツが必要かも。
ホームセンターで切ってもらいます。
このとき糸をひっかけられるように両端に切り込みをいれてもらいましょうね。

らく乃は面倒くさいので、電気コードカバーや壁と床の目地を覆うカバー(プラスチック製)を転用します。
ホームセンターで1メートル140円ぐらいかな?
しなり具合のよいものをえらんでくださいね。
これは使いやすい長さにカットして、糸をかける溝も切り込んでおきます。
キッチンバサミだとラクです。
切り口はヤスリをかけておきましょう。

3)さっき巻いておいたテグスはバラケないように机から取り外します。
巻き始め方向の輪を切り離すとラクです。
切り離していない輪を足の親指にひっかけて糸が絡まないようにブラッシングをかけます。

4)もち手の切れ込みにテグスを引っ掛けます。
輪の部分もだんご結びにしておきとひっかけるときラクですね。
糸をピーンとなるよう長さを調節して張ります。
弓の曲がり具合もお好みで。
適当な長さでテグスを結び、いらない部分をカット。
切り口がほじけないようにガスコンロの火であぶってくっけておきましょう。
やけどに注意。

5)作りたての弓は松脂をたっぷりテグスに塗りこんでください。
完成!お疲れ様でした。

自分でつくると好みの弓に仕上がるので楽しいです。
素材、形状、いろいろ研究してくださいね。
本日はここまで。

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S支部長は「のこぎりをヴァイオリンのように弾く」というスペシャルなはなれ技をお持ちである。
すげーのである。
顎と肩でもち手を挟み、あんな硬い鉄板をきゅいんと指でまげて弓で奏でちゃうのである。
筆者も影でパクろうと努力中なのだが上手くいかない。
なんでメロデイになるんや一体?

てなわけで筆者は姑息にも「らく乃スペシャル奏法」を編み出す戦法に出た。
炎のマレット使いの異名のごとく撥でぽこぽこやればなんとかなるかも。

んで。
開発いたしました。

のこぎりをギターのようにお腹の前で抱えて奏でる奏法。

右ひじとわき腹でハンドル部分を保持して撥をもち
左手は刃をまげて
叩く!

♪ぽんにょ~

音階も一応出せるぞ。
ただ、膝でハンドルを保持しているときより音域は狭いので弾ける曲がほとんどなくて・・・・・。

♪ぽこ きゅい ぼこぼん
わ・た・し~の奏法の・もんだいは~
ギター侍の歌しか演奏できません~

これじゃのこぎり侍ですから。残念!
の・こ・切り~!


・・・・・・というのが2005年ごろの話だったんですが。
えらいもんだ、今は結構曲らしいものが弾けるんですよ。
練習はするもんですねえ。









 時々保育所などから「お座敷」がかかります(笑)
どんなことやっているのかちょっとご紹介してみましょう。

某保育所でお楽しみ会。
2歳~6歳児70名プラス近所の保育所の年長さん20余名がお客様です。

保育士さんからのリクエストは
・のこぎり演奏
・絵本よみきかせ
・持ち時間30分
でした

絵本よみきかせのみならば図書館を通じてボランテアスタッフとチームを組んでいくのですが、今回は「のこぎり聞きたい~」というのが第一希望でしたので、らく乃がピンで登板することになりました。


こどもたち、特に幼児を相手にのこぎりを持ち出すときは気をつけなくてはならない点がいくつかあります。
それは彼らが真似して刃物をおもちゃにしないよう牽制をしておくことです。
小学生が相手なら「のこぎり体験コーナー」も可能ですが幼児に音楽用のことカッターナイフの違いはわかりません。
だから
「これは魔法のノコギリだよー。お家のノコじゃ鳴らないよ~。私は魔法使いだからこれで音楽が鳴らせるんだい!すごいだろ~!」
とハッタリをかませるわけです。
最近のお子様はませているのでよくて半信半疑悪けりゃうそつき呼ばわりされますが気にしちゃ負け。
知らん顔して厚かましく魔法使いになりきります。

あとはこどもが好きなことを色々やります。
集中力が続かないので、短いネタを緩急とりまぜて繰り広げます。

のこぎりの音色やのこ本体のフォルムを怖がる子も出るので、演奏中は楽器は見ません。
子供たちの方に目線を送り、加減を見ます。

その日やったことは
・あいさつ(空き缶ストンプ)
・えほん1
・えほん2
・うた
・のこぎり音楽について
・のこぎり演奏(3曲)
・アンコール
・さようなら
です


反省点は
ボランテア要員として禁句「また来るよ」を言ってしまったこと。
私がまた来たいと思っても、子供たちがまた来てねと願っても、こういう会をお膳立てするのは父兄と先生方ですからね。
オトナの都合ってものがありますから。
ははははは。
言葉使いをかなりくだけた物言いにしたのも良くなかったみたいです。
このあたりの加減がまだまだな私。
修行が足りません。

がんばろう。

これから夏休みにはいると需要がありそうですからね。
ちょっとでも音楽って面白いなと子供たちに感じてもらえたらなあ。

面白いことを探している子はどこかな?
いつでも呼んでよ。
すぐ君たちのところへいくよ。
なんてったて私は魔法使いなんだから。

第一話
むかしむかしあるところにM家U六という噺家さんがいました。
U六さんはのこぎりを楽器にして上手に音楽を演奏します。
U六さんの大ファンであるS田さんは自分でも演奏しているのこぎりのカヴァーにサインをしてもらおうと楽屋を訪れました。
S「師匠、これにサインをください。」
U「お、いいよ。お名前は?」
S「サ○タハ○メです。」
U師匠はさらさらとマジックペンでケースにローマ字楷書でサ○タハ○メと書きました。
S「あの・・・師匠のお名前をいただきたいのですが。」
U「お、そうかね。」
U師匠はケースの裏側にすらすらとローマ字楷書で、みや○やう○ろくと書きました。

ええ話や。


第二話
むかしむかしあるところにのこぎり音楽の好きな人たちがいました。
のこぎりとそれを弾くための弓も手に入れたのですが、使い方がわかりません。
困っているところにあるヴィデオが届きました。
日本のこぎり音楽協会会長M家U六という人が自らの演奏方法を指南する教則ヴィデオです。
のこぎり音楽が好きな人たちは大喜びでヴィデオをを使って練習しました。
がんばって練習した甲斐があって必要以上に激しく貧乏ゆすりをかけて演奏できるようになりました。
しかもヴィデオを見たそのまま練習していたので、画面と線対称になって全員左利きモードになっていることにまったく気がつきませんでしたとさ。

ええ話や。


第三話
むかしむかしあるところにのこぎり音楽の好きなばか者がいました。
M家U六というのこぎり演奏家を囲む会にでかけて「魔王」という曲を聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。
それでもこりずにまたM家U六という人がでるコンサートにいきました。
懐メロメドレーを聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。
それでもこりずにまたM家U六という人がでる別のコンサートにいきました。
幽霊の物まねを聞きました。
うちに帰って寝て朝目覚めると、また妖怪枕返しに頭と足元を入れ替えられていました。

「私、呪われているんやろか。」
「師匠と会った後らく乃ちゃん飲みにいってへん?」
「行ってる。」
「飲んだやろ?」
「うん、沢山。」
「原因はそれやドアホ!」


ええ話や。

2004吹田メイシアターフェス ログ

「関西のこぎりオーケストラと素敵な仲間たちです」

コンサートもいよいよ大詰め。
世界唯一ののこぎりオーケストラが登場した。

ちなみにゲストミュージシャンは
ピアノ 小松なお子さん
ベース 岩田昌さん
パーカッション 山村誠一さん
ヴァイオリン 内山ふみさん
チェロ 田中愛さん

どうもありがとうございました・・・・って演奏はこれからやんか。

「剣の舞」
ハチャトリアンの代表作。
サキタ氏の『だって俺らのこぎりやねんもん』のひとことで無理やり決定してしまった課題曲。
撃速テンポについていけるのか?
アメリカで演奏したときよりも人数増えています。
アレンジも激しくなっています。

「スリー、フォー!」
♪どんが がっが がっが がっががっが

ピアノは小松さんとノコオケメンバーさやや(白い妖精/笑)の連弾で激しく伴奏を打つ。

パーカッションも入ってにぎやか。

♪ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ・・・・・

正確にメロを刻むリードノコ・サキタ。
それにかぶさってゆく第一第二ノコ。

♪ちゃーららー
(ひゅるひゅおーん)
♪ちゃーららー
(ひゅるひゅおーん)

メロデイ隊とフィルイン隊の掛け合いもあざやかだ。

あっというまに最終章へ。
最後の一音までピタリと全員の気持ちが重なった。
良いできだ。

オーケストラのメンバーがさらに増えてゆく。
筆者もここで合流。
ソロ演奏の時と違って一回り大きいアルトパート用のこぎりを使うのだ。

チチさんもウクレレを持って再び登場。
サキタ氏と並んで舞台中央へちょこんと腰掛ける。

「この曲は10年前から大切に演奏し続けていた曲です。
そのときそのときに合わせて何度もアレンジを改良しました。
今日このときにふさわしい出来だとよいですが。
パッヘルベルの『カノン』」

チチさんのウクレレが静かに流れ始めた。
一コーラスのちにヴァイオリンが
その後にピアノが
やさしく やさしく 音を重ねてゆく。

のこぎりの音もミルフィーユのように
ふわり ふわりと重なってゆく。

演奏中の筆者はその音のシンクロ率の高さに鳥肌が立っていた。
のこぎりでこんなに正確に音を重ねられるなんて。
本当によく練習したものである。

弓の運針(上下運動)のきれいに揃っている。

フレーズが重なるごとに音色も強く力強く
そして儚い終章へ

♪ふぁら~ん

一種のトランス状態に開場は包まれていた。

何拍かの沈黙。
そして盛大な拍手。

ブラ-ヴォ!
ブラーヴァ!


「ありがとうございました!」

舞台の上から感謝のあいさつ。
「名残惜しいですが最後の曲です」

え~っ?。
まだまだ足りないよう。

「キャラバン!」
ノコからギターに持ち替えたサキタ氏が叫ぶ。

♪ジャ~ン(じやかじゃかじゃかじゃか~~~~~)
「ハ!」

アラビアチックなジャズのスタンダードナンバーがにぎやかに始まった。
舞台のノコの数は先刻よりもさらに増えている。

ツッツちゃか ジャカジャ!
とノコの刃をスティック(材料は傘の骨!)で擦るギロ隊が追加。

コーンコン コーンコン!
弓からマレット(バチ)に持ち替えてベース隊も出現。
リズミカルに楽しく華やかにもりあげている。

メロデイ隊もにこやかに弓をふるう。

サビ部分になるとギロ隊はステップも軽やかに踊り始め、開場はさらに盛り上がる。

チチさんも嬉しそうにウクレレをかき鳴らす。

サキタ氏もアホの一つ覚えダンスを踊り始める(笑)

♪ジャーッ ラッチャ チャチャチャチャ!
盛り上がって
♪ジャーッ ラッチャ チャチャチャチャ!!
盛り上がって
♪ジャーッ ラッチャ チャチャチャチャ!!!

決まった。

割れんばかりの拍手のなか、幕は下りていった・・・・・

2004吹田メイシアターフェス ログ


「みなさんお待たせいたしました、横山ホットブラザーズです。」

やはり地元は違う。
観客席は大歓迎で彼らを迎えた。

♪わわ~(あ、よいしょ)
わわ~(あ、こりゃ)
とかく この世は ほがらかに~
笑う角には 福が来る~
歌うかどには (アコリャ ヤッコラマサ ドッコイササ 
ヤッコラ コリャ・・・)

「やかましい!」

♪歌って 笑って ホットブラザーズ~

オープニングテーマだけで場内大爆笑。

これ、これ。
これなんである。
マンネリなんて言わせない。
我らがホットブラザーズの芸なのだ。

「えー、日本のこぎり音楽協会関西支部発足10周年オメデトウゴザイマス」

「なんか おくれ~」

『ギターは弾くもんやない、叩くもんや』とうそぶくブラザーズ長男アキラ師匠を真ん中に、舞台向かって左、アコーデオンの次男マコト師匠、右がわギター三男実生活では五男)セツオ師匠。

結成50周年以上の大ベテランのトボケタ掛け合い漫才がつづく。
三人ならんでいるけど、マイクは二本。
「コイツ(セツオ師匠)なんもしゃべらんからマイクいらん」
というお約束ギャグも律儀にふまえて。

「いつものアレ、やろか~」

お父さんのトウロク師匠から譲り受けたという60年もの(!)の鋸を取り出して椅子に腰掛けるアキラ師匠。

「はい、みなさんご一緒に」

♪おーまーえーはーあーほーかー

(と、いう大阪弁のイントネーションを音で表現する師匠)

これ以上無い脱力したノコを叩く音。
そして必要以上に「ぷるぷるぷるぷる・・・」と動くアキラ師匠のオモロイ顔。
関西の老若男女誰もが知っている、誰もが大好きなギャグである。

おーまーへーはーあーほーかー♪

もちろん場内大合唱。
こんな機会のがしてたまるものか、一緒に言わねば末代までの恥である。
(大げさな)
このギャグは無形文化財として後の世に伝えなくてはならないと筆者は思う。

「荒城の月」という定番曲に加え「川の流れのように」もギャグを織り交ぜて熱演。
いつもはこれだけのところ今日は大サービス。

「のこぎりのコドモ持って来たデ」

チビのこぎりで
♪おまえはあほか
「こどもののこぎりでこどものうた」

こんここ こんの すっこんこん!
と可愛い音で「ちいちい ぱっぱ」

「まだあるで、おとーさんのこぎりや~」
巨大なノコをひっぱりだしてきて。

♪ぼよおおおおおおん
低い音でやはりオマエハアホカ。

「これでなにやろか」

「『ハイ それまでヨ』なんてどないや」

「まかせとけ」

♪あなた だけが~
ぼぼぼぼーん
♪生きがい なの~
ぼぼぼぼーん
♪おねがい~
ぼぼぼぼーん
♪おねがい~
ごごごごーん
♪すてーなーいーでー ってなこといわれてその気になって・・・・
(このあと曲は急テンポに)
ぼご ぼげ ごが ぼが
ごんごご ごげ ぼご

「うーわ!」

いきなりのこぎりを投げ捨てるアキラ師匠。

「こんな速い曲やってられんわい!」

♪うたーって わらーって ホットブラーザーズー

じゃ じゃ じゃーん


「ありがとうございました」

サキタ氏がマイクを手に三師匠と言葉をかわす。

「せっかくなんで我々オーケストラと一緒に一曲お願いできませんか?」

「ええな」

「『六甲おろし』なんかどないや?」

舞台袖で笑いをかみ殺していたノコオケメンバーに緊張がはしる。

「一グループ入って」
指示が出る。

椅子とノコ一式を携え、先発メンバーが師匠たちの後ろに並んだ。
全員白いトップに黒いボトム。
男性は蝶ネクタイもつけてフォーマルスタイル。

いよいよ関西のこぎりオーケストラの活躍がはじまったのである。

♪じゃんじゃーかじゃーん
マコト師匠のアコーデオンがおなじみのあの曲のイントロをかなで始める。
開場はノリノリの手拍子。

♪ぽよよーん ぽんぽん ぽーん ぽよ-ん

アキラ師匠がいつものノコで気の抜けた音色で
(でも顔は真剣!)
メロデイを叩くと、のこオケは

♪ひゅーるるん

と、合いの手をいれる

「はーん しーん タイガース!」

「フレー フレフレ フレー!」

一度も合同練習したことがなかったのだが、なんとか最後まで演奏できた。
やれやれ。

「では〆に。さんはい!」

師匠とオケ一緒に
♪おーまーえーはーあーほーかー

喝采を浴びて三師匠たちは舞台袖へと帰っていった。

2004吹田メイシアターフェス ログ

客席の灯りが再び落ちてゆく。
舞台中央にすえられたスクリーンに映像が映る。

ひゅーん
ひゅるろーん

のどかなノコの音


「というわけで第二部です」

「そやね」

舞台に再度登場サキタハヂメ。

あ、お色直ししてる。
やや、隣に座っているあのクロメガネはチチ松村氏。

チチさんも今日はビシーっとタキシード姿。

「君ら、ほんまに何処でも行くな~」

口調は相変わらずのんびりですね。

「これは今年の旅行?」

「アメリカのね、世界大会行ってきたんです」

流れるヴィデオをみながらの二人のゆるーいトークがはじまった。
第二部の幕開けである。

ヴィデオの内容は、アメリカ演奏旅行顛末記。
汗と涙と努力の結晶。
その割には、インタビュー映像割愛されていたな。苦労したのに。
ヴィデオのなかでひょこひょこ踊るサキタ氏とトーマスのスイカ割りが受けていた。
ゆるゆる たるたるな時間が過ぎて。

「ではチチさんに演奏していただきましょう」

をををををを。
この機会を待ってました!

GONTITIのギタリストチチ松村の隠されたもう一つの顔が、いまあかされる!

はっきり言おう。
筆者はチチさんがノコを演奏しているところを一度も見たことが無い。
のこぎりイヴェントではよくご一緒させてもらっているが、いつもチチさんはギターかウクレレである。
のこぎり音楽協会関西支部の部員の証『ピンク色の鋸紋つき浴衣』を所持しているにもかかわらずである。
ほんとーに弾けるの?(<酷)

「オリジナルの歌弾きます~」

鋸をかまえてヴァイオリンの弓で・・・・・・

♪ひゅる~ るる~ん
♪ひょろ~~~ろろ~ん

・・・・・・・・・・。
疑ってごめんなさい。
チチさん無茶苦茶演奏巧いです。 
変な力みが音にない、なんとものびやかな演奏である。

♪もーだれーもー いなーいー

しかも弾き歌い!
おそれいりました。

♪ぼくはー ひとりぼーっちー

それにしてもこの御仁、なんで目出度い席にこんな暗い歌をセレクトするんですかね。
歌の中で人死んでるやんか(苦笑
確かクリスマスライヴでも人が死ぬ歌歌ってたし。
(注:この「目出度い席で暗い歌」シリーズは今だ現在続いてます。
すでにお家芸です

「牧歌的な音のする楽器(例:ウクレレ)で暗い曲演奏するのが好き」
だそうです。
「暖かい国の楽器(例:ウクレレ)で寒い国の曲弾くの大好き」
でもあるそうです。
このへそまがり。

ひょろるーんと余韻を残してチチさんの演奏は終了。

舞台の下も舞台袖も惜しみない拍手を送ったのでした。



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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