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のこぎり莫迦につき危険なり取り扱い注意
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のこぎりピクニックレポート
2005年10月1日~2日滋賀県「高取山ふれあい公園」にて

夏のなごりの蒸し暑さのなかにも紅葉がほんのり赤く染まって秋気分。
こういう時期に自然に包まれたキャンプ場でバーベキューなんていいな、そんでもってお気に入りの音楽があればサイコー!・・・・・てなわけで。
いよいよ始まります【MUSICAL SAW PICNIC in JAPAN】
鞄にのこぎりを、心に大好きな曲を詰め込んだ老若男女が、日本全国から続々と高取山に集合しました。その人数およそ70名、しかも参加者の90パーセント以上がのこぎり奏者という愉快な顔ぶれです。これはもう絶対面白いことが起こるに違いありません。

狼の遠吠えか、妖怪呼ぶ子か。コンサート参加者が早朝からキャンプ広場の彼方此方でひゅるひゅるふゅおーん♪と独特の音色を響かせて練習しています。イイ感じです。

丸太造りの素敵なステージは、前日手作りした色とりどりのペナントや茸のオブジェで飾られていて、お祭り気分満点。
コンサートは、発案者・Sさん(from関西)の挨拶でゆるーく始まりました。

まず最初はKさん(from関東)プロデュース『西瓜割り』の儀から。
目隠しをしたGさん(fromアメリカだけど関東在住)がのこぎりを構えて・・・おっとっと、うわー危ない、こっち来ないで!
ぶじに真っ二つに割られた西瓜に拍手喝采。やれやれ。

ここからがいよいよ本番コンサート。
エントリーした演奏者達は、ソロで、コンビで、グループでと様々なスタイルでのこぎりを奏でます。のこの種類や弓、マレットにも各々独自のこだわりと工夫がみられるので耳だけでなく目でも楽しむことができます。

曲のセレクトの幅の広さがこれまた無茶苦茶なのがこのコンサートの良いところ。
クラッシックに酔い、アナーキーなパンクアレンジに爆笑し、ハワイアンや懐メロ演歌との相性の良さに聞きほれて、スタンダードナンバーにナミダ涙。
一日目前夜祭は来られなかった滋賀支部メンバ-も合流して、格地域、チームお国自慢(?)演奏も続々披露となりました。

司会嬢sさんの名調子でプログラムも佳境にはいってくると、演奏途中突然歌いだす人もいて・・・・・なんですかSさん、「ああ~もえあがる~山の火よ~~♪」って。なんですかその遠い目は。『煙が目にしみる』ですって?(笑)
Oさん率いる関東チームの『大輪唱かえるのうた』に癒されていると、次に素敵なアンサンブルを披露してくれるチーム東海、リーダーmさんマイクを握って曰く「業務連絡です、皆さん、御飯が炊けました。」
ステージすぐ横では大なべいっぱいにカレーやスープがくつくつ煮えてイイ匂い。お腹がすいた人さあおいで。食べながら飲みながら、ゆるゆると、のこの音色に浸りましょう。
おや?Tさんが・・・・・。あ、あ、バンジョー抱えたままのこぎり弾くなんて無茶ですう(大爆笑)。ハラハラさせつつ「大須の旦那~一杯おごってよ~♪」と『おおスザンナ』の替え歌で大層会場を盛り上げてくださいました。ああ楽しい!
メンバー数最多を誇る関西のこぎりオーケストラは新曲を本邦初公開。みんな緊張してたけどやって面白かったね、愉快な気分だね。
そして出来立てほやほや北海道支部より参加、キッコリ-ズ。ヴァイオリンやギターとの美しいのこアンサンブルと歌声は心に沁みました。

プログラム終盤とうとう降り始めてきた雨から「のこが錆びちゃうよ」と庇いつつも、せっかくこれだけ大勢の奏者が集まったんだからセッションしたいですよね。
最後に『蛍の光』を軽快なテンポで全員で大合奏して長時間に及ぶピクニックコンサートは終了しました。

色々ハプニングも起きたけれど楽しかったピクニック。
普段なかなか会えない遠い地に住む音楽仲間が集まって、有意義な交流の場を持てたのではないかなと思います。
また、いつか再び、いやいや三度四度とこういう機会があればいいですね。
ご参加くださった奏者のみなさん、スタッフのみなさんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。


記者:らく乃from関西支部

 

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♪朝だあーさーだーよ あさーひーが昇ーるー

ぐんうもうにん えびばで!
翌2日めでございます。

みなさん、よく眠れましたか?
筆者は大部屋のいちばーんすみっこで子供用布団に包まってねていましたことよ。
肩身狭かったなあ。

「らく乃ちゃん、アンタなあ・・・・(怒)」
「あたし、あんなものすごいイビキと歯軋り初めて聞いたわ(怒)」

ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい。

前日飲み過ぎました。
寝ているときより起きたときのほうが肩身狭いです。
ううううううううう。

持参したりんごとパンで朝食をとってから、散歩にでかけました。
いたたまれず逃げ出したとも言います、はい。

後で聞けば、前夜の宴会で飲みすぎ者続出で様々な伝説が紡ぎだされていたとのことなので、私のやらかしたことなど可愛いもんでしたがね。(<そうか?)
とにかく大事に至らずでなにより。

のこぎり担いで散策途中、いい塩梅の野原があったので、軽く練習。
見渡せば、腹ごしらえを済ませたのこ奏者たちが三々五々と散らばって各人各様な練習をしています。
シュールで牧歌的ないい風景です。
ちょっとうるさいけどね。
散歩途中の犬に怪訝な顔を向けられつつも、野外で演奏する気持ちよさは格別です。

そうこうしているうちに、集合時間となりました。
舞台の方へ行くと、前日に飾りつけ班が奮闘してくれた苦労のデスプレイで、なんとも可愛らしい素敵なステージができあがっています。
カラフルな飾り文字や垂れ幕にキノコオブジェまで(笑)

機材班も野外ということでかなり苦労していたみたいですが、どうやらいい感じにセッティングできたようです。
バックアップ宜しくたのむぜ。

二日目のコンサートだけの参加者もいるので、駅まで迎えの送迎班や受付班、コンサート進行班などがてきぱき働いています。

「炊事班、集合~~~。」

はーい。
お昼ごはんはステージ横でカレーを煮る手はずになっております。
今のうちに材料を全て刻んでおくということですね、了解。

ぐつぐつ煮える大なべ三つはそれぞれに「チーズカレー」「スペシャルカレー」「ミネストローネ風スープ」と炊事奉行mさん夫妻の味付けが施されます。
自家栽培のハーブまで持参してくれてましたよ、本格派だよ。
電気釜は今回3台用意しました。
お腹が空いた子、どんと来い!

「んじゃ、面子も揃ったし、そろそろはじめよっか~~~。」
例によってS支部長の、のほほんとしたトークでスペシャルコンサートが開始しまし・・・・・・。

「ちょっとまって、アレやらなきゃ、アレ。」
「あ。大切なこと忘れてた、誰かひとっ走りしてアレ取ってって!」
「急いでな!」

手の空いているものが準備のため慌てて四方にちります。
それほど重要なアレとは。

「西瓜お待ちどうさま~~~~」
「おっしゃあ、待ってたで。」
「ビニールシートオッケーです。」
「のこぎりオッケーです。」
「割るひとは?」
「ここはやはりスーパーガイさんで。」

・・・・・・・・・・・なにやってんだか。

昨年アメリカでのキャンプでもやりましたが、東京支部K口さんはスイカ割りが大好きで、いつの間にやら
「ノコギリキャンプでは必ずスイカ割りをすべし!それもノコで割るべし!」ということになってしまっておりまして。

峰打ちとはいえ、目隠ししてノコを振りかざした巨体にふらふら向かってこられたら怖いよこれは(笑)
お約束の騒ぎのあとズンバラリンと見事にスイカが真っ二つになってようやく
「コンサートを始めます」
となったのでした。
やれやれ。

うい~
よっぱらったぞ~いっとv

ぐだぐだのうち大宴会もお開きとなりまして、全員撤収でございます。

そういえば、ログハウスの部屋割りもまだちゃんときまってなかった気もしますが・・・・。

あ~もうかったるい。
だりー、ねみー。
もう、ここ、私の荷物置いてあるから、ここの部屋に泊まる~~~。
おやすみ、ばたんぎゅう(<古典的表現)

もう、もう、ね・・・地震がこようが雷が鳴ろうが

「火事だー!」

そうそう、火事がきたって起きないからね・・・

「大変や、火事やわ~~!」

うるさいなあ、火事になっても起きない言うてるやん
「ほんまに火事やのっ!起きてっ!バケツに水入れてって!!!!」

え、マジ、嘘ォ?!
朦朧とした頭でバケツに水を汲み、えっちらおっちらと外にでたら。

「・・・・まじかよォ・・・・・・!!!」

女子用ログハウスから程近い炭焼き施設がボウボウ燃えていますがな奥さん。
小火どころじゃないです、本格的に火事です、こんなバケツの水じゃおいつきませんってば。

「消火ホース行きます!どいて!」
「危ないから道開けて!」

キャンプ場管理の人達とのこキャンプメンバーが消火栓へと走ります。
当日は他にも家族連れなど数組が宿泊していましたが、火元に一番近かったことと、メンバーが大人ばかりだったためか、のこキャンプチームが大勢消火活動に貢献していました。

勢いよく噴出す水圧におぼつかない手つきで懸命にホースを握るのこメンバー。
決死の消火活動でなんとか類焼はまぬがれましたが、プロの消防士が来てくれるまでまだかなり待たなくてはなりません。

安全のため女子一行は宿泊予定だったログハウスから、銘々寝具一式を担いで火災現場から離れたキャンプ場施設の宴会場へ引越しです。
小学校の修学旅行よりもすし詰めの雑魚寝とあいなりました。
とほほほほ。

交代で浴室を使って、ようやく一息ついたころには全員ぐったりというありさまでした。

怖かったなあ、火事。

さ、明日は朝からのこぎりコンサートということですし、もう寝ましょうね。
おやすみなさい・・・・・・・。

 

まだ続く。

さて、中継場所を移動しましょう。

ステージから道路をはさんでこちら側にバーベキューコーナーが設けられています。

「肉」
どかん!
「野菜」
どさり!
「魚介」
がつり!
「フルーツ」
ずしり!
「そして酒~~~」
うわーい!

東海支部長mさんというアウトドアの達人が先導指揮を執ってくれたので、調理班は何も悩まずに作業にかかれます。
なにしろ材料スライスの厚みまで指示してくれるんだものな。
鳥肉の開きかたにダメ出ししてくるんだもんな。
炊事班長じゃなくて炊事奉行と呼ぼう。

しかし。
家からアホほどよく切れるヘ○ケル万能包丁を持ってきたとはいえ、南京三玉スライスするのは疲れたぞ。
飽きる、すぐ飽きる、量が多いから。

N田さんやO沢さんという関西支部女子連に加え関東支部、東海支部、文化センターチームからの助っ人が懸命に食材を刻みます。
なんかいいなこういうの。
調理実習以来やね、女子ばかり集まっておしゃべりしながら料理するのってさ。

ステージ側からはマイクチェックのためでしょう、誰かさんの弾くのこの音が。
音色につられて刻む包丁もリズミカルになります。

♪とんとん とーん
♪とんとん とーん

って、ほんまに誰やっ『与作』弾いてるのは!
嵌りすぎやっちゅ-の(笑)

流石にこれだけの大人数なので白米は炊飯器の力を頼ることになりました。
1升炊きセットオン!

クーラーボックスには沢山のジュースにお茶に缶ビール。
食事までに冷えるかな、ちょっと無理かも。


「それじゃあそろそろ始めますか」
良い具合に陽も傾いてまいりました。
手の空いた人からぞくぞくとバーベキュー会場に集まってきます。
コンロに点火してパタパタやっている横で、お茶のカップやビールの缶がまわっていきます。

「全員そろっていませんが、時間の都合もありますので、お先に乾杯させていただきます。かんぱーい!」
昨年のアメリカ旅行で筆者が大変おせわになったおっちゃん1号ことK口さんが音頭をとりました。

かんぱーい!

楽しくもわやくちゃな大宴会の始まりでした。

「のこぎりピクニック」のレポートをお送りいたします。
筆者の筆の運びが非っ常ぉ~に遅かったのは色々失態をやらかしたことを闇に葬りたかったからに他ありませんが、ありがたい、かつ、めーわくなことにレポートを待ってくれているごく少数の読者サマがいらっしゃるので、しぶしぶながら恥を晒す覚悟にあいなったしだい。

貴様ら心して読みやがれ。

 



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主筆者紹介
HN:
いちもんぢ らく乃
HP:
性別:
女性
職業:
危険物楽器扱業
自己紹介:
見たまま怪しい奴
ではありますが
無害です



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